男は少年に親しげに話掛けながら何気無く少年の側へと近づいていく。
少年も親戚の家の住人だと思っているらしく警戒を持つことはないようだ。
「アイス…おいしそうだね?」
「食べる?」
男がそう言うと少年はにっこりと笑い、アイスをすくったスプーンを男に差し出す。
と、その時、スプーンを差し出した少年の唇に男は不意に軽いキスをした。
「??…なっ、に?」
不意にキスをされた少年は何が起きたのか分からず呆然とする。
だが、だんだんと時間が経つに連れて自分が何をされたのか理解していく。
「な、なにすんだよおじさん!?」
少年は顔を真っ赤にして男の側からバッと離れる。
そして、キスをされた自分の唇に指をあてがい男を睨み付ける。
「ごめん、キミがあんまり可愛いかったもんだから…つい…」
男は悪びれた様子もなく少年に対してにっこり微笑んだ。
「は…はぁっ!?何言ってんだよ?おかしいんじゃないか、アンタ!?」
そんな男に少年は一気に不快感と怒りの表情を見せ始める。
しかし、男は焦ることなく笑みを浮かべたままだ。
「別におかしくないさ。キミはとっても可愛いよ?男の俺から見ても十分に…」
そう言って再び男は少年に近づいていく。
少年は逃げようとするが男の伸ばした手の方が早く、体を掴まれてしまう。
そして、今度は熱く艶かしいディープキスをし始めたのだった。