兄の務所生活がまだ1年となったある日、正則は兄嫁を見舞った。
四十路半ばの兄嫁「頼子」は田舎のひっそりとたたづむ一軒家を借りて住んでいた。
少しばかりの田畑を耕し、隣町へパートとして働きつましい生活を余儀なくされていた。
正則が尋ねたのは夏の夕闇がせまる7時頃だった。
「今晩は、姉さん・・・」
「あれ・・正則さん、お久しぶり」
「どうしたの今頃」
頼子は驚いた様子で正則を迎えた。
「ええ・・出張で桐生まで来たんで寄ったんです」
「まあ、どうぞ・・・」
頼子は居間に正則を案内した。
しばらくぶりの再会で出された焼酎を飲みながら話がはずんだ。
「正則さん、まだ彼女できないの」
「それを言われると辛いね」
と言うと頼子は
「ごめんね、うちの人の事であなたにまで迷惑かけてね」
すまなさそうに正則に詫びた。
「いいんですよ、姉さん、気にしてませんから」
と返事をかえした。
「明日休みなんでしょ、泊まっていきなさいよ」
頼子は言った。
「いいですか、ご近所の目もあるでしょう」
「どうせ私はよそ者だし、近所付き合いもあまりしてないから大丈夫」
と言った。
お酒のせいか、頼子の白い肌はほのかに赤く染ま艶ぽく正則は感じた。
時計が10時を打つ頃、頼子は正則に風呂をすすめた。
農家造りの風呂は納屋の隣にあり、古びた檜の桶につかると一日の疲れもとれた。
湯に浸かりながら正則はふと頼子のふくよかな白い裸体を想像してしまった。
兄の務所生活はもう3年たつ、義姉は毎日どんな思いでいるのだろうか・・・・。
この風呂場の洗い場で・・・・・ああ、悩ましい。
勝手に妄想をふくらませ、おもわず大きくなったモノを石鹸の泡で包んでしごいてしまった。
「お先に戴きました」
「浴衣ここに出しました着てね」
頼子はそう言ってから風呂場に向った。
その頃、丁度夕立がきて雷と雨でトタン屋根を激しくたたき始めた。
私はいけないことと思いながら、風呂場の隣の納屋に身を隠し板塀に漏れる明かりから節穴を見つけたのでした。
胸の鼓動は激しく興奮してゆく正則の目は獣のように血走っていた。
節穴にその目を移した。
「おおっ・・・すげえ」
想像以上の頼子の裸体が目に飛び込んだ。
白い肌、豊満な乳房、腰から尻への曲線、とても四十路の女には見えない。
正則には本物の熟した女の肉体がたまらなく魅力にみえた。
務所暮らしの兄も今頃、妻のこの魅惑の肉体が恋しいと思っているだろうか・・・。
頼子は眼の前によもや義弟が目を凝らして覗いている事も知らず泡立てたスポンジで脇から乳房そして下腹部へと洗っていた。
長い髪を丸めたうなじがとても色っぽく感じられた。
その時である、閃光が明るく光った途端激しい落雷の音がとどろいた。
ドドドーン・・・地響きがした。
その時風呂場の電気が消えた。
真っ暗な闇夜、辺りは家も無くただ雷雨の激しい音がトタン屋根を打っていた。
「今だ・・・」正則はすでに理性を失い獣に変身していたのだ。
そーと納屋を抜け出すと一糸まとわぬ頼子のいる風呂場の前に立ったのだった。
つづく
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