「お兄ちゃん、お粥食べる?」
「つか、いい加減なんか食わねぇと死ぬぞ」
双子の妹と弟がノックも無しに部屋へ入ってくる。
いつもなら怒鳴り散らすが、今日の俺は病人だ。そういう訳にもいかない。
「李香、ありがと。食べるよ。李樹からの忠告もあったしな。弟に殺されたくない」
「なっ!誰も殺すとは言ってねぇよ」
必死な李樹が、今日は可愛く思えるのは、昨日のせいだろう――
コンコン。
「李香、入るぞ。いいか?」
「お兄ちゃん…いいよ……ケホ」
弱々しい声。咳込む声。
粉の風邪薬と水と体温計を片手で持ち、ドアを開ける。
「李樹はもう寝ちまってた。…たく、俺がメールに気づかなかったらどうするつもりだったんだよ」
2つ下の妹のデコを、軽く小突く。
「…あはは、どうしたんだろうね」
俺の手の薬を取り、飲み込む途中にまた咳込んだ。
「おい、大丈夫か?」
「ケホケホッ、ふぁ、多分大丈夫じゃないかも…ね、お兄ちゃん口塞いでくれない?…」
「ん?ああ」
空いてる方の手で口を塞ぐ。
塞いでる間も何度か咳込み、薬と唾が手に付いた。
後で洗おう、そう考えていると、手に違和感。
「……李香?」
「んっ…はぁ、お兄ちゃんの手、薬いっぱい付いたでしょ?だからね、李香が全部舐めてあげる」
薬と唾で汚れた手が、唾だけで汚れてく。
気持ちいい。
…嫌待て、何妹で感じてるんだ、俺は。
次第に舌は早く動き出し、妹は俺の手首を掴む。そして、手の甲まで舐めてくる。
「そんな所にまで薬付いてる筈無いだろ」
「全部舐めてあげるって言ったでしょ?」
指一本一本、丁寧に舐めてくる。
17歳の妹が、彼氏イナイ歴17年の妹が、どこでこんなテクを身につけたんだ…
そう考えずにはいられない程、気持ちよかった。
体温計を持ってる手は、力無くぶら下がっているだけだが、
舐められてる手は妹に預けられ、力無い。
今、力強いのは俺の肉棒だけだ。
舐め技だけでこんなに大きくなるのは初めてだった。
背徳感からの気持ちよさだろうか。
妹が手首を放す。
「満足したか?」
俺は体温計を置き、自分の部屋に行こうとした。
今自慰をしたらかなり気持ちよくイける気がしたから。
だから、この後の妹の言動に反応するのが、一瞬遅れてしまった。
「満足してない!お兄ちゃんも、満足してないでしょ?……ねぇ、セックスしようよ。ううん、して。私をいっぱい虐めて?ね、お兄ちゃん」
俺は妹に、ベッドに押し倒された。