この話は続きです。はじめから読まれる方は「寝取られ亭主」へ
どんな男が美由紀の身体を‥
気が狂いそうな嫉妬心の中で異様な興奮を覚えながら使い古した妻の身体を舐め回す自分‥
内股に‥背中に‥
不倫の痕跡を見つける度に暗い悦びに浸るのだった。
美由紀も僕の異常な性格を段々と理解する様になってきていた‥
2年前夏‥
美由紀の不貞行為はエスカレートしていた。
家を空ける事も頻繁になり,週のうち半分は遊び歩いている様になった。
遊び疲れて寝に帰る美由紀‥
夜中に電話が鳴り,隣の部屋で話す妻‥
朝帰りも度重なった。
すれ違う生活の中で仕事から帰ると
「ちょっと出てくる。」
玄関口で顔を見るだけの形ばかりの夫婦‥
もう限界かも知れない‥
ある時そう漏らした私に
「そう。じゃ別れる?」
美由紀の中には既に私自身が存在していないのを知った。
もう少し‥
省みてほしい‥
私の姿を見ると
まだいたんだ‥と物を見る様な視線を送る様になっていた。
そしてほんの少し遺されていた労りもなくなってしまった様に思う‥
2年前秋‥
美由紀の行動や態度に変化が感じられた。
男遊びにも飽きる事があるのだと感じる様になった。
ちょうど土曜日で休日のある時の事だった。
朝帰りから帰った美由紀がベッドに入ってきて,気配で目覚めた。
「帰ったの?」
「えぇ。」
何かいつもと違うものを感じた。
それを何とは気付かずに美由紀を抱き寄せると髪の毛に付いたタバコの匂いが先ず気になった。
私も美由紀もタバコは喫わない‥
美由紀からタバコの匂いを感じる事もなかった。
私の変化を愉しむ様に美由紀が言った。
「わかる?」
何が‥
美由紀の身体中から男の匂いが立ち上っていた。
首筋からは男のだ液の匂いが‥
ホテルでセックスを楽しんだ後はいつもキツいソープの匂いを漂わせて帰る美由紀の身体からは‥
美由紀の着衣を全て剥ぎ取ると身体中に記された不倫の痕跡を目にして,今まで感じた事のない興奮を覚えていた。
「好きなんでしょ?こう言うのが‥」
妖しく微笑みかけながら脚を開いた。
美由紀の内股に遺されたキスマーク‥
荒淫に変色した淫唇からは男の吐き出した精子が溢れ出ていた。
「美由紀‥」
「洗ってないの‥カーセックスしてたの。ほんの1時間も経ってないの。」
欲望のままに妻の不貞に汚れた股間を舐め回していた。
「変態‥」
私は妻が言う様に変態だった。
つづく「寝取られ亭主5」へ