この話は続きです。はじめから読まれる方は「Jr.s」へ
今日はラッキーだ。
今まで遠目でしか見られなかった丘嶋ユリカを間近で見られるのだ。俺は若干13才の少女相手に不謹慎ながら胸をときめかせて近寄って行った。
「お疲れ様ッス。えっと、マネージャーさんが来てないみたいなんで、今日は俺がユリカちゃんのお世話を任されました。名前は芳田と言います、よろしくお願いします!」
正確には控え室まで送れだが、まぁ、たぶんそうなるだろうと踏んで、俺は思い切ってお世話を任されたと彼女に伝える。
「あっ…はい。わかりました、よろしくお願いします」
ユリカちゃんは一礼して俺に挨拶を返す。と、その時、たわわに実ったメロンがぷるんっと揺れたのを俺は見逃さなかった。
(おっ!おおおおっ!?)
俺は心の中でガッツポーズをする。でかい!思った以上にデカイ!もしかして、成長期の為にまた大きくなったのだろうか?
中学生でこの大きさ。この子はこのまま行くとどうなってしまうのか?
俺は水着からはみ出す彼女の素肌に目を釘付けにさせられてしまう。どうしても目が離せない。師匠に言われた様に、丁重に、失礼の無い様に扱わなければ…と思うのだが、そこは男のさがというもの。
「あの?」
「あっ!はい、こっちです。控え室はこちらです…」
首を捻り、心配そうに俺を見つめるユリカちゃんの汚れなき純真な瞳に俺は一瞬にして現実に戻される。
いかんいかん、と邪な心を打ち消して俺はユリカちゃんをスタジオからやや遠くの方にある控え室へと連れていく。
本当に遠くに作ってあるスタジオの控え室はいつ見ても謎だった。控え室なのだから、撮影場所の近くに作って置けば良かったのに、なんて無駄な造りなんだと俺は先ほどの煩悩を消す様に無駄なことを頭に考える。
しばらく歩き、控え室へ到着。この間は失礼のない態度だったと思う。俺はユリカちゃんを控え室の中へ誘い、飲み物を用意する。
ユリカちゃんは疲れた様子で、椅子に座り込み、机にうつ伏してしまった。
若干13才。確かに、グラビアはこの年齢の子にはハードな仕事かもしれない。見知らぬ人に、いつもは着もしない卑猥な服を着せられ、写真を撮られる。しかも、今回はヤクザの様なうちの師匠。
最悪だ、と俺は心の中で彼女に同情してしまう。
飲み物を彼女の隣に置き、近くにあった毛布を彼女に掛けて、俺は静かに控え室を後にした。
本当はもっとお喋りして仲良くなって置きたかったのだが、そんな様子では無い様だ。