この話は続きです。はじめから読まれる方は「美優夫人の飼い犬」へ
「坊や,ただいま~」
「ママ‥」
犬になった彼と‥
うとうとと寝ていると,女が帰ってきて起こされた。
酒臭い息を吐きソファーで寝ている僕に屈んでキスをした。
「ごめんね。待ちくたびれて可哀相だったわね。」
さして悪いと思っている風でもなく女が言った。
カーペットに寝そべっていた彼も起きて,しゃがみ込む姿は飼い主の帰りを喜んで尻尾を振る犬の様だった。
「ワンちゃんとたくさん遊んだの?」
「うん。ママにもらったこの犬‥おちんちん舐めるのが好きみたいで3回もしちゃったんだ。」
「3回も?坊やママのミルク残しといてくれなかったの~?ママ泣いちゃうかも‥」
「大丈夫だよ。ママ。僕,ママとたくさんエッチできるから。」
女との偏執的な会話を交わす事に違和感を感じなかった。
「ワンちゃんのお尻してみた?」
彼も望んだがそれはできなかった。
「まだ‥なんか‥ママの方が良いから‥」
「可愛いわ。坊や。ママのお部屋に行きましょう。」
「うん。」
半日以上もいたこの部屋から早く出たかった気持ちと‥
女の柔らかい身体に惹かれ始めている自分がいた。
「ママ‥」
「お前もおいで。」
女がリードを引くと彼も嬉しそうだった。
「坊やは他にワンちゃんと何して遊んでたの?」
彼のここに来るまでの経緯を聴いていたとは言えなかった。