（そうだった。来週は秀樹がいないんだった。やばい。麻紀ちゃん、その日きっと私を襲うつもりなんだわ。その為に温泉をお義母さんにプレゼント
したんだ。どうしよう。私の貞操が）
「わっわかりました。どうぞゆっくりなさってきてください」
秀樹が出張に出かけるとき、思わず後ろから声をかけてしまった。
「秀樹、あの、出張なんだけど、延期に、出来ないかなあ」
「なにバカなこと言ってんだ？そんなの出来るわけないだろ。俺一人のために仕事が動いてるんじゃないんだから。じゃ、行って来ます。留守頼んだぞ」
秀樹が悪いわけじゃない。悪いわけじゃないけれど、秀樹が帰ってきた時、この家が、この私がどうなっているか、不安で不安でその後姿をうらめしく見送った。
いよいよ水曜日になった。
「それじゃあ、良子さん、留守の間よろしくね。麻紀、良子さんのいうことしっかりきくんだよ」
「母さん大丈夫だから。良子お義姉ちゃんと二人で留守番しとくからゆっくり楽しんできなよ。父さんも」
「お義父さんお義母さん、私達に任せて楽しんできてください」
私は顔を引き攣らせてないか心配しながら二人を見送った。そして麻紀ちゃんと二人きりになった。
前日、秀樹に抱かれながら私はある決意をしていた。何が起ころうとも私は秀樹の妻なのだから、秀樹以外の人に体は触らせない。触られた時点で
腕を伸ばして突っぱねる。そう心に誓って絶頂を迎えていた。
この話は続きです。はじめから読まれる方は「アブナイ義妹」へ
「あん、あん、あん、ねえ、麻紀ちゃんって、あん、彼氏とかいないの？あんあ～ん」
「ん～、麻紀がどうかしたか。んん、はっ、はっ」
「んんは～ん、いえ、ただ、あっ、あんなに、かわいいのに、あん、男っ気無いなって思って、あんあん」
「おい、こんな時に妹のことなんかどうだっていいだろ。それよりもうイッテいいか？」
「あ～ん、あんあんああ～」
最近、麻紀ちゃんのことをどうしても意識しすぎてしまう。秀樹には悪いがＳＥＸにも最近集中出来ない。麻紀ちゃんに何時か襲われるかもしれない。
そんな疑心暗鬼が私の体を邪魔している。
「いくぞ～」
「いって、いくうううう」
無難に演技をこなして、ふうと溜息を漏らす。
「なあ、麻紀がおまえになにか言ったのか。かくす必要ないぞ」
「別に何も無いわ」
ドキッとしたが平静を装い答える。本当は（貴方の妹が私を犯そうと狙ってるのよ。秀樹、私を守って！）と言ってしまいたいが、当然言葉には
出せない。
「愛してるわ。だからこうして抱きしめていて」
秀樹に抱きつき、少しでも安心したかった。
あれから、特に何も無く普通に過ごしていた。麻紀ちゃんとも当たり障りの無い会話をし、お風呂も最近は一緒に入っていない。
そんなある日、お義母さんが申し訳なさそうに私に話しかけてきた。
「良子さん、申し訳ないんだけど来週の水曜と木曜日、お留守番を頼まれてくれないかしら」
「ええ、別に構いませんよ。どこか出かけられるんですか？」
「そうなのよ。お父さんと温泉旅行に行って来ようかと思って。ほら、来週は１週間、秀樹が出張でいないでしょ。だから気が引けるんだけどなんだか麻紀がね、懸賞か何かで温泉が当たったから行って来いっていうのよ。滅多に無いことだから親孝行させてって。良子さんと麻紀の二人だけでお留守番になっちゃうんだけどいいかしら？」
緊張した一日が過ぎていく。いつ襲われるか、身構えながら生活するのは、予想以上に疲れる。お風呂に早めに入ると
「良子お義姉ちゃんもう入るんだ。麻紀、みたいテレビあるから後で入るわ」
少々拍子抜けである。麻紀ちゃんがお風呂から上がっても一向に私の部屋には入ってこず、「良子お義姉ちゃんおやすみ」とサッサと自分の部屋に
行ってしまった。それでも夜中に襲われたらと、その晩は警戒して一睡も出来なかった。
木曜日、なんだかドッと疲れが出た。人間、何時間も緊張しっ放しは無理があるのだろう。その晩まで何事も起きず、安心しきってしまったのか
リビングのソファでテレビを見ながらウトウトと寝入ってしまった。
私は夢を見ていた。夢の中で私は全裸、股間には麻紀ちゃんの頭が。必死に抗うが、麻紀ちゃんは張り付いたように私の股間から離れない。
そのうち麻紀ちゃんのいやらしい舌は腰からおへそから脇腹からオッパイと這い上がって私はうっとりとする。そして、オッパイの先端、
ピンと立ったピンク色の乳首をいやらしく舐め上げられたとき「あっ」。衝撃的に快感が体を走る。それは夢とは思えないような、現実的な快感に
私はふと目を開けた。（えっ）いつの間にか上半身裸にされ、私の上に覆いかぶさるようにして、乳首に舌を這わす麻紀ちゃんがいた。
「きゃあー」
思わず叫びながら上半身を起こす。油断していたとはいえ、オッパイが露になるまで夢心地にいたとは不覚だった。
「あ～あ、良子お義姉ちゃん起きちゃった」
そういったかと思うといきなり私にキスをし舌を潜り込ませてきた。
「んんん～んんん」
必死で抗ってみせる。その間も麻紀ちゃんはオッパイを優しく揉みながら乳首を指先で絶妙に転がしたり擦ったりしている。
（ああんだめっ、感じちゃう。それに改めて思うけど、なんて官能的なキスなの。蕩けてしまいそう）
麻紀ちゃんの舌は歯茎をなぞったり、舌に密着するように絡めたり、多彩に私の感情を揺さぶっていく。女の子のキスがこれほど柔らかく
気持ちいいものとはどれだけの人が知っているのか。それをまさに今実感している優越感さえ湧いてきた。いつまでも続く柔らかく情熱的なキスは
私の感情を高め、オッパイの感度を更に敏感にしていく。（ああん、だめ、このままでは流されてしまう。断ち切らなければ。秀樹、私に
この快感を断ち切る勇気をちょうだい）
「だめーっ」
私は一昨日、秀樹の胸の中で誓ったように、麻紀ちゃんを思いっきり両手で突っぱねた。
麻紀ちゃんは何が起こったのかわからないというふうに、ペタンと私の上に座り直し、驚いたように口をポカーンと開けている。
「あれぇ～、おかしいなあ。いつもはここまで来れば、最後までいけちゃうんだけどなあ。お義姉ちゃん気持ちよくなかった？」
「私は貴女のお兄さんのお嫁さんなの。レズでもないし、秀樹を愛してるの。麻紀ちゃんこんなことはイケナイことなのよ」
「でも麻紀、良子お義姉ちゃんともっと仲良くなりたいの。体まで全部知り合いたいの。麻紀はレズだよ。レズだから、良子お義姉ちゃんのこと
すっごく気持ちよくさせてあげれるよ。兄さんなんかよりずっとずっと気持ちよくさせられるよ。だから麻紀として」
「ダメ、麻紀ちゃん、お義姉ちゃんは出来ない。秀樹には黙っててあげるからもうやめましょ」
私はなんとか上手く切り抜けられるとそう思ったとき、ギィーとリビングの後ろの扉が突然開いた。ギクッとして振り向くとそこには裸の
絵美ちゃんが立っていた。（ドキッ、なぜ絵美ちゃんがここに？しかもなんで全裸なの？）
「ごめんなさい、義姉さん。こんな風になってしまって。麻紀には義姉さんに手を出さないように言ってきたんだけど、この子一度言い出したら
聞かないのよ。だからもう諦めてください。その代わりと言っちゃあなんですけど、決して後悔はさせません。逆に義姉さん、私達に感謝するかも。
義姉さんの人生観が変わるような素晴らしい世界を教えてあげます。その為には麻紀ほどじゃないけど、私も微力ながらお手伝いさせてもらいますわ」
「絵美ちゃん、何言ってるの？」
突然の出現と言葉に意味がわからず、しかし妖しげな雰囲気で身動きできない私に、全裸の絵美ちゃんが寄り添いうなじにキスしながら、乳房を
そっとなぞってきた。
「ああ～ん、あん、あん」
（はあああ、そんなあ、ズルイわよ。二人してこんな愛撫をするなんて。あああ、さっきまで気を張っていただけに、一度タガが外れたら
もうそんな気力が出そうにない。このまま流されそう。なんて女性を感じさせるのが上手いの）
絵美ちゃんが左のオッパイを手で愛撫しながら耳にふうーと息を吹きかける。麻紀ちゃんが右のオッパイの乳首を口に含ませ舌で転がす。手は
太股を微妙なタッチで這い回る。
「あん、あ～ん、いやん、だめっ、感じちゃう、ああああああ」
もう二人の愛撫に抵抗できず、なすがままの私だった。
つづく「アブナイ義妹 ６」へ
