STAIN

時刻(time):2022-03-10 20:43源泉(Origin):net 著者(author):admin
黒埼助六は死神である。訳あって同・死神の朽木ル○アによって霊感の強いただの人間であった助六は死神となった。現世の魂を浄化するという死神の任務を請け負った助六は忠実

黒埼助六は死神である。訳あって同・死神の朽木ル○アによって霊感の強いただの人間であった助六は死神となった。現世の魂を浄化するという死神の任務を請け負った助六は忠実にそれを行う。次々に現れる強敵たち。しかし、助六はそれらを倒し、現世に平和と調和をもたらしていた。
「よし、これで今日の任務は終了だ」

ル○アは虚レーダーという怪しげな道具をしまいながら助六にそう声をかける。
「では、帰るとするか」
そして、虚退治の舞台となった寒空の公園を二人は後にする。
家に着いた助六は直ぐさま死神から自分の体へと戻る。学校帰りから直ぐ虚退治に出掛けたので服は制服のままだ。
ガランとした静かな部屋。二人の妹は出掛け、父親も仕事と他の家族は家に居ない。
「おい、まだか?こっちは溜まってんだ」
だが、助六は誰も居ないはずのガランとした部屋の虚空に向かい声を張り上げる。
「うむ、わかっておる」
すると、部屋奥の押し入れの戸が開き、ル○アが姿を現す。
「学校から帰って直ぐだったからな汗をかいてしまったのだ。だから、着替えようと思ったのだが…」
そう言って胸の谷間までボタンが半開きになったシャツを摘まむル○ア。
「構わねぇよ、さっさとこっちに来い。約束だろ…」
「う…む、約束は守る。だが、汗のニオイとかがだな…」
ル○アは前の戦いで死神になれない。そこで前の戦いの時に居合わせ、家族を救うこともあって死神になり虚と戦った助六に死神の代行を頼むことにした。だが、戦いを終えた助六には死神を続ける理由が無い。なので助六に死神を続けて貰わないと色々と困るル○アが何とか助六を丸め込もうとするのだか、その全ての答えにNOと助六は答えた。
困り果てることになったル○ア。だが、そんな中、助六から条件付きの承諾の話が持ち上がる。条件付きとはいえ死神代行をしてくれるという話にル○アは直ぐに飛び付いた。それが間違いの始まりであることにも気付かずに。
「いいから、来いって」
半ば乱暴に助六側に引き寄せられるル○ア。助六の胸元ぐらいにしか身長の無いル○アは、そのままボスッと助六の胸元に倒れ込む。
すると、助六がル○アを包む様にして抱きしめ、そしてル○アの首筋辺りに顔を当ててゆっくり息を吸い込む。
「なななっ!?何をやっている!?」
急に自分の体臭を嗅がれたル○アは顔を真っ赤にして助六から離れようとする。しかし、助六の力が強く離れられない。

つづく「STAIN(02)」へ

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