この話は続きです。はじめから読まれる方は「美優夫人の飼い犬」へ
「すいません。」
「はい‥!」
人通りの絶えた夜道を小島が車に乗り近付き声を掛けて気を逸らした隙をついて,音も立てず背後から永井が皮下注射を打つと瞬間に男は昏睡した。
「かわいそうにな。」
後部シートに正体をなくした男を見て小島が言う。
「あぁ。」
夫人の狂気とも言える性欲は日を重ねる毎にエスカレートするばかりだった。
時として二人は吐き気を覚えるほどの変態行為に辟易するのだが,類は友を呼ぶとは良く言ったもので夫人の友人達は同じように狂人と呼べる部類の女達ばかりだった。
「捉えてきたのね。可愛いわ。目をつけた通り。楽しめそうだわ。」
舌なめずりせんばかりに正体を無くした男を見下ろして夫人が目を輝かせる。
「報告しなさい。」
夫人と別れてからの男の行動を聞かれて戸惑う。
「永井!」
どうせ隠してもばれる事だと諦めて男が女とホテルに入った事を報告すると,夫人の目が残忍な輝きを放った。
「メスは?」
男を尾行する事しかできず別れた先は当然の事だが女を追う事はできなかった。
「良いわ。」
邪悪な企みを思い浮かべて微笑み夫人‥
変わり果てた男の姿を見てどんな想いをするのだろう‥
男と連れ立って楽しげに笑っていた幼さの残る女の顔を思い出していたたまれない気持ちになるのだった。
「止めろ!」
モニターに映る夫人の肛門が隆起する。
「ほほほ‥ご主人様のゴールドを味わいなさい。たっぷりヒリ出してやるわ。」
押し開く様に硬い便塊が顔を覗かせると特大の焼き芋の様な便が重力に任せて祐一の顔に落ちてきた。
3メートルの落差から放たれた固い便塊はまともに額に当たり
グシャッ!
と音を立てて砕けた。
「止めろ!止めてくれ!」
「ほら!口を開けて受け止めなさい!」
次々と産み落とされる便に顔を覆われて呼吸も困難になるほどだった。
「ご主人様のゴールドをいただける事に感謝しなさい。ほほほ‥」
肛門を拭ったティッシュが落とされたのを最後に光の差していた天井の蓋が閉ざされた。
「なんで‥」
吐き気を催す臭気に包まれながら,突然降りかかった不幸に知らず知らず涙が出ていた。
点けられたままのモニターに映る女が男に跨がり腰を卑猥に振っては時折,身体の動きを止め首輪を着けられた男のリードを引き肛門を舐めさせている。
「狂っている‥」
つづく