この話は続きです。はじめから読まれる方は「未亡人と僧」へ
坂を下って曲がり角を過ぎると家は途切れ谷間沿いに三枝子の家があった。
大善は汗をびっしょりかいたが、谷間沿いの涼しい風が心地よく感じた。
三枝子の家が暗闇の中に微かに浮かんで見える、遠くで夕立のゴロゴロという音が時折聞こえる。
とうとう来てしまった、大善は大きく呼吸してはやる気持ちを抑えていた。
コウロギの鳴く音が闇夜に響きわたった。
障子が張られた部屋が三枝子の寝室であるが、今夜は蒸し暑いせいか障子も開けて吊られた蚊帳に三枝子は
腰巻と短い襦袢姿で身を横たえた。
洗い場での秘密の自慰行為がまだ余韻を残し、満たされぬ肉欲沸々と燃え上がった三枝子は犬のケンを蚊帳に連れ込んだ
「ケン・・・さあ舐めるのよ」
ハアハアハア・・・・・
腰巻を獲ると両股を大きく開いた
「ケン・・・ダメ・・・そう・・・ああ・・」
ケンが鼻をクンクンさせながら黒い茂みに潜った瞬間、三枝子は身震いしさせた。
長い舌が三枝子の指で広げられたオ コに這った
「アアー・・・・気持ちいい・・久しぶりだわ・・アアー」
そんな情景が暗闇の蚊帳の中で蠢いている
大善は縁側の下から食い入るように見聴きいった
「凄いもの見せてくれるじゃないか・・フフフ」
白い肢体が絡みながらケンと戯れている
「おおっ・・・・」
三枝子が襦袢を脱いだ、とうとう一糸まとわぬ裸体が蚊帳の中で浮かんだ
「さあ、ケン・・・四つに屈んで尻を突き出した」
真っ黒な毛並みの大型犬が不気味な目を光らせて三枝子の背中に前足を掛けたケンは交尾の姿勢である。
キュンキュン・・・・ハアハア
それは無理というものだ、三枝子はどうやら尻の穴辺りを舐めさせようとしているのだ。
とうとう大善は縁側に這うようにして登り蚊帳に潜り込んだのだ
「ケン、あっちへ行っていろ」
あらかじめ用意したちくわで蚊帳の外へケンを誘導したのである。
「キャ、あなたは誰・・」
「誰でしょう、奥さんいいもの見せてもらいましたぜ」
「あなたは・・・先の・・」
「へへへ・・・今晩のことは見なかったことにしましょ」
「続きはこれからゆっくりと・・・へへへ」
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