子供も2人いて、自宅も狭いながらも一軒家で、全てが順調に行っていると思っていました。でも、部下の不始末を隠蔽しようとしたことが、私の人生を狂わせました。
今思えば、ミスをミスとして処理すれば良かっただけのことなのですが、私の社内での評価、そして、出生のことを考えて隠蔽することを選択してしまいました。
それが部長にバレてしまい、私は選択を迫られました。
「キミの嫁さん、俺の好みなんだよね」
その言葉で、私は地獄へ落ちていきました。私が妻を差し出すことに同意すると、
「次の土曜日、2人でこの宿に来なさい。そうすれば、キミはクビどころか、出世が約束されたようなものだよ」
と、部長はイヤな笑みを浮かべて言いました。そしてうなだれる私に、
「俺は避妊具なんて使わないから、そのつもりで」
と言って、部長は会議室から出て行きました。
私は、2人の子供や住宅ローンの事を考えて、死にそうな気持ちでした。それが、とりあえずはクビの皮が繋がったことでホッとしていました。そして同時に、部長がこんなことを言ってくるのが信じられませんでした。
部長は、仕事に厳しいところはありますが、基本的には部下思いで人格者というイメージでした。
私は、助かったという気持ちと、妻に対しての申し訳ない気持ちで押しつぶされそうになりながら帰宅しました。いつも通り子供達に出迎えられて夕食を食べていると、この生活が実は綱渡りのようなものだったんだなと気がつき、涙があふれそうになりました。
妻はそんな私の普段と違う様子に気がついていて、寝る前に私にどうしたの? と聞いてきました。私は、妻の心配そうな顔を見て胸が潰れそうでした。
妻は、本当に良き妻であり、良き母親です。家事も子育ても、しっかりとやってくれています。そして、私との時間もとても大切にしていて、月に一回は子供達を実家に泊まりに行かせて、2人でのデートとセックスを楽しみます。
ヨガやジョギング、自重での筋トレもしている彼女は、出会った頃のままの体型を維持していて、とても40近いとは思えない引き締まった体をしています。そして、夫のひいき目を考慮しても美人だと思います。実際、そのおかげで部長からワンチャンス得ることが出来たわけなので、客観的に見ても美人なのだと思います。
私が全て包み隠さず話をすると、真っ青な顔になってうつむいた妻。でも、すぐに顔を上げ、笑顔で言いました。
『私みたいなおばちゃんでも、満足してくれるのかしら?』
私は、堪えきれずに泣きながら謝り続けました。
『じゃあ、明日婦人科に行って来ますね。ピル飲まないと、大変ですから』
妻は、努めて明るい口調で言います。私は、自分の愚かさに涙が止まりませんでした。
そして、特に何事もなく週末になり、子供達を実家に預けると、車で宿に向かいました。その宿は、私でも聞いたことのある有名な旅館でした。もちろん、知っているだけで泊まったことはありません。
妻は、
『一度泊まってみたかったんだ! パパも、せっかくだからゆっくりしてね』
と、明るい口調で言ってきます。でも、彼女がかすかに震えているのも、涙目になっているのにも気がついていました……。
宿に着くと、すぐに部屋に案内されました。12畳プラス6畳の次の間付きの、贅沢な感じのする部屋でしたが、この宿では一番スタンダードな部屋だそうです。
『お連れ様はお隣のお部屋です。もう、先にお越しになってます』
仲居さんにそんな事を言われ、私と妻は現実に戻りました。仲居さんがいなくなると、私と妻は隣の部長の部屋を訪ねました。
「こんばんは。久しぶりだね」
部長は、私などいないかのように妻に話しかけます。妻は、
『ご無沙汰しています。いつも、主人がお世話になっています』
と、固い口調で言いました。緊張しているのが伝わってきて、私は胸が苦しくなります。
「じゃあ、2人とも上がりなさい」
部長の部屋は、私達の部屋より多少大きい程度でしたが、露天風呂付きの部屋でした。バルコニー部分が露天風呂になっていて、24時間入浴が可能だそうです。
緊張で何も言えない私達。部長は、1人楽しそうに笑っています。一見優しそうな顔なので、もしかしたらなにも起きないのではないか? そんな事すら思いました。
「まだ着替えてないんだね。じゃあ、せっかくだから露天風呂に入って、浴衣に着替えてきなさい」
部長にそう言われて、妻はか細い声ではいと言いました。そして、立ち上がると部屋を出ようとします。
「せっかくそこにあるんだから、入りなさい。浴衣も用意してあるから」
部長は、優しい口調のままそんな指示をします。妻は、震える声ではいと言うと、バルコニーの方に歩き始めました。
脱衣場も何もないバルコニーの手前で、妻はどうしていいのかわからないという顔になっています。
「そこで脱ぎなさい。タオルは風呂の横にあるだろ?」
有無を言わせぬ口調の部長。少しずつ優しい仮面が剥がれかかっているようです。
妻は、うつむいた後、覚悟を決めたような顔になり服を脱ぎ始めました。私達に背を向けて、服を脱いでいく彼女。あっという間にブラとショーツ姿になりました。薄いピンク色のブラとショーツ姿の妻は、ウェストもくびれていて、とても若々しく見えます。部長は、ニヤけた顔でビールを飲みながらそれを見ています。妻のストリップショーを肴に、ビールを飲む部長。いつもの部下思いの人格者の顔は消えてしまっているようです。
「それにしても、キミの嫁さんはいい女だな。あの腰、たまらんよ」
そんな事を言う部長。私は、相づちを打つのがやっとです。
妻は、後ろ向きのままブラジャーを外し、ショーツを脱ぎました。後ろ姿とはいえ、全裸を見られてしまった……。私は、胸が掻きむしられるような気持ちでした。
「とても38歳には見えんな」
部長は品のない顔で言います。妻の歳まで知っている事に驚きながらも、部長は前から妻を狙っていたのかな? と感じました。
妻は、バルコニーのサッシを開け始めます。その時、身体が横向きになり、豊かな乳房が見えてしまいました。
「ほう、なかなか大きいな。子供が2人いるとは思えない、綺麗な乳首をしてるじゃないか」
部長は、言葉づかいまで下品なものに替わっていました。これがこの人の本性なのかな? と思うと、人間不信に陥りそうです。
でも、妻の胸は確かに良い胸だと思います。サイズで行くとトップで90cmもないそうですが、細身なのでEカップあります。乳房の体積が小さいからか、垂れている感じもありません。ただ、乳輪が大きめなのが唯一弱点かな? と思う程度です。
「乳輪がデカいのもたまらんな。本当に、スケベな身体をしてるな」
舌なめずりでもしそうな顔で言う部長。
そして妻は、かけ湯をして風呂に入りました。すると、部長はすくっと立ち上がり、
「俺も入るか」
と、ニヤけた顔で言いました。浴衣の股間が、驚くほど盛り上がっています。部長は、馬並みだという噂があります。私は、ちょうど目の高さにある部長の股間の盛り上がりを見て、それが本当だったんだなと知りました。
部長は、なんのためらいもなく浴衣を脱ぐと、全裸になりました。見た目より若いと言われる部長ですが、さすがにお腹は多少出ています。でも、そんなものよりも、50歳近いのに天井を向いてそそり立っている大きなペニスに目を奪われました。
部長は、誇らしげにペニスを隠すことなくベランダに歩いて行き、風呂の横に立ちます。妻は目をそらしていますが、部長に何か声をかけられて、部長の方を向きました。
妻の視線は部長のペニスに注がれている感じです。そして、妻は恥ずかしそうな顔で何か言っています。すると、部長の笑い声が響きました。部長は股間にかけ湯をすると、妻が入っている湯船に入りました。私は、あまりの急展開に戸惑いながらも、この先どうなってしまうのだろう? という気持ちで、いても立ってもいられないような心情でした。
でも、2人は湯船に入って何か話をしているだけで、特にセクシャルな事は起こりません。しばらくすると、部長に何か言われて妻が立ち上がりました。部長の目の前で、全裸の妻が胸も股間も隠すことなく立っています。部長は、ニヤけた顔でそれを見ているだけです。私は、顔を真っ赤にしている妻を見て、自分のふがいなさを呪いました。
そして、妻は湯船を出てタオルで身体を拭き始めました。そのまま、タオルを巻いて部屋に戻ってきます。私を泣きそうな顔で見つめる妻。私は、すまないと言うのがやっとでした。妻は、泣きそうな顔のままで軽く頭を振ると、敷かれている布団の上に座りました。まだ夕食も終わっていないのに、部屋の片隅に敷かれた布団。妻はタオルを外して全裸になると、仰向けで寝ました。
すぐに部長も入ってきて、全裸のまま妻の横に座りました。私は、始まるんだと思い、部屋を出ようとしました。すると、
「キミは座ってなさい。奥さんが頑張る姿、見てやらないとな。夫の勤めだろ?」
と、部長は今まで一度も見たことのないような邪悪な笑みを浮かべて言います。
私は、まさかと思いながらも、言われるままに腰掛けました。
『そ、そんな……。それは許して下さい……』
妻は、私が同席することに拒否反応を示しました。当然だと思います。でも、部長は、
「ほら、立ち上がって身体を見せなさい」
と、命令をします。妻の願いなど、聞くつもりはないようです。妻は、泣きそうな顔のまま立ち上がり、部長の前で全裸をさらします。
「良い身体してるねぇ。セックスはしてるのか?」
部長は全裸の妻に質問します。私は、ただ妻が抱かれてるだけだと思っていたので、こんなやりとりは想像もしていませんでした。
『は、はい。月に1回か2回です』
妻は、耳まで真っ赤にして答えます。
「それだけか。俺ならこんなスケベな身体、毎日抱くけどな」
妻の全身を舐め回すように見ながら言う部長。妻は、耳まで真っ赤にしてうつむいています。
「男性経験は? 何人?」
『お、夫だけです』
「そうか、じゃあ、牝の喜びは知らないんだな。俺がたっぷりと教えてやるぞ」
『……お願いします……』
そんな会話をする2人。私は、この場から逃げたくて仕方ありませんでした。
すると、部長は無造作に妻の胸を鷲づかみにしました。
「張りがあるな。子供は母乳だった?」
『は、はい。2人とも母乳で育てました』
「そうか、その割には乳首も小さくて綺麗だな」
『あ、ありがとうございます……』
そんな会話をした後、部長はいきなり妻の乳首を口に含みました。
『あっ、イヤァ……』
妻はそんな事を言って、身をよじろうとします。でも、すぐにあきらめたように無抵抗になります。
部長は、イヤラシい舌づかいで妻の乳首を舐め続けていき、もう片方の胸も手で揉んだり、指でつまんでいきます。私は、私しか男を知らなかった妻が、こんな風に触られてしまっていることにショックを受けていました。私さえバカなことをしなければ、こんなことにならなかったのに……。そんな後悔でいっぱいでした。
『ん、ンッ、んふぅ……』
妻は、徐々に吐息を漏らし始めます。部長の舐め方や触り方は、ねっちっこい感じです。でも、慣れていて滑らかな動きに見えます。女性経験が豊富なのが伝わってくる愛撫の仕方です。
すると、部長は愛撫を止めました。そして、今度は無造作に妻のアソコに手を滑り込ませました。妻はキャッと言って脚を閉じましたが、部長はその前に手を抜いていました。
「濡れやすいんだな。旦那の前でこんなに濡らして、貴子は淫乱なんだな」
部長は、妻の名前を呼び捨てにしながら言います。
『そ、そんなこと……』
妻は、途中で言葉を止めました。部長の指先は、離れた私からも濡れて光っているのがわかります。
「よし、立ったままオナニーしてみなさい」
部長はそんな命令をします。私は、自分の考えが甘かったことに気がつきました。ただ、セックスをする……。それだけだと思っていました。
妻は、
『そ、そんな……したことありません……』
と、戸惑った顔で言います。妻は、実際にオナニーをしたことがないのかも知れません。それくらい、妻は清純というか、恥ずかしがり屋な女性です。
「ただ触るだけだろ? やってみろよ」
部長は、冷たく命令します。本当に楽しそうに命令する部長。サディストなのだなと思います。
妻は、あきらめた顔で股間に手を伸ばしました。そして、クリトリスの辺りを指で触り始めます。妻は、耳まで真っ赤なままです。
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