嫁の麻衣子とは、まだ結婚して1年しか経っていない。でも、些細なことをきっかけに、完全に尻に敷かれるというか、逆らえない状況になってしまった。
些細なことと言うのは、会社の上司に無理矢理おっぱいパブに連れて行かれたという、サラリーマンにとっては避けられないようなよくあることだった。でも、麻衣子はそれが絶対に許せないと言い出し、離婚の危機にまで発展した。
もともと僕の一目惚れで始まった交際だったし、麻衣子はとても僕とは釣り合わないくらいに可愛くて美しい女性だったこともあり、僕は離婚を避けるために必死になった。
その結果、麻衣子の浮気を許すという、異常な状況になってしまった。と言っても、麻衣子が浮気をしていたわけではなく、将来的にと言う話だった。でも、その日はすぐに来てしまい、麻衣子は日常的に浮気をするようになってしまった……。
『ただいま~。ゴメンね、遅くなっちゃった』
麻衣子は、酔っ払った状態で、日付が変わってから帰ってきた。僕は、心配でなにも手につかずに待っていたので、少し強めの口調でどこで何をしていたのかと聞いてしまった。
『そんなの、勝手でしょ。もしかして、怒ってるの? 剛、怒る資格あるの?』
麻衣子は、かなりムッとした顔で言う。僕は、その表情に気後れしてしまい、慌てて謝った。
『そうだよね。怒れるわけないもんね。あんなお店行ったんだから』
麻衣子は、そんな風に言う。僕がおっぱいパブに連れて行かれて、半年ほど経つ。でも、麻衣子の怒りは収まるどころか、まったく変わっていないように思える。
でも、僕が謝ったことで冷静になった麻衣子は、さっきの僕の質問に答え始めた。
『今日は、合コンだよ。大学生の男の子達としてきたんだ。元気すぎて、疲れちゃった』
麻衣子は、そんな風に言う。僕は、その言葉を聞いただけで、どうしようもないほどの焦燥感を感じていた。
「……どこでしたの?」
僕は、イヤな予感しかしない気持ちで質問した。
『いつものホテルだよ。どうせそうなるんだから、手っ取り早いでしょ?』
麻衣子は、そんな風に言う。どことなく、声がうわずって興奮してきているように感じる。
「……また、したの?」
僕は、胃が重くなるような気持ちで質問する。
『なにを?』
麻衣子は、楽しそうな顔で言う。僕は、絞り出すように、
「その……セックスを……」
と、言った。
『確かめてみたら?』
麻衣子は、小悪魔のような顔で言う。僕は、じっくりと彼女の姿を観察した。いつものように、かなり短いスカート姿だ。身長150cmちょっとで小柄なので、似合っているかというと、微妙だなと思う。身長に対して、スカートが短すぎると思う。そして、胸元がざっくり開いたブラウスは、胸の部分が主張しすぎなほど主張している。
上から覗くような格好になっているので、胸の谷間が丸見えだ。Eカップくらいはあるのだろうか? 下手なグラビアアイドルよりも、よっぽどセクシーな身体をしていると思う。
そして、僕は舐め回すように彼女の身体を観察している。すると、スカートのウエスト部分が妙に凸凹していることに気がついた。
僕がそれを指摘すると、麻衣子はスカートの裾を指でつまみ、ゆっくりと持ち上げ始めた。なまめかしい太もも……そして、ピンク色のショーツが見えてくる。でも、麻衣子はさらにまくり上げていく。すると、ショーツのウエストのゴムの部分に、一週ぐるっと使用済みのコンドームが何個もぶら下げられていた……。
そのどれもが、中身が入っているのがわかる。ざっと見て、10個はあると思う。僕は、脚の力が抜けるのを感じながら、
「ど、どうしたの、それ?」
と、言うのがやっとだった。
『お土産だって。剛にプレゼントだって』
麻衣子は、楽しそうに言う。僕は、ソファにへたり込むように座ってしまった。すると、すぐに麻衣子が脚で僕の股間を踏んでくる。
『やっぱり大きくなってる。ホント、すっかりヘンタイになっちゃったんだね』
麻衣子は、脚で僕の股間をグイグイ押しながら言う。僕は、確かに完全に勃起してしまっている。それだけではなく、脚で踏まれることによって、イキそうな感覚まで襲ってきている。
僕は、またごめんなさいと謝った。
『ねぇ、縛っちゃってるから、ほどいてくれる?』
麻衣子は、スカートを脱ぎながら僕にそんなことを言う。僕は、震える指で、ショーツに縛り付けられたコンドームを外し始めた。
『今日ね、男の子5人だったんだ。それで、女の子は3人だったの。でも、1人帰っちゃったから、2人で相手したんだよ。若い子達ばっかりだから、みんな、3回以上は出してくれたんだ』
麻衣子は、楽しそうに言う。こんな風に、合コンという名の乱交をするようになって、もう2ヶ月ほど経つ。
僕は、何度もやめて欲しいとお願いをしたが、その度におっぱいパブの話を出され、押し切られてしまった。それだけではなく、興奮していることも見抜かれてしまった……。
麻衣子が、他の男とセックスをしている……。それを考えるだけで、自分でも理解出来ないほど興奮してしまう。麻衣子は、それを見抜いて以来、僕をいじめるのが好きになってしまったみたいだ。
そして、僕はなんとか一つのコンドームをほどいた。すると、麻衣子はそれの中身を口に垂らし始めた。それだけではなく、そのまま飲み干していく……。他の男の精液を、飲んでいる……。そう思うだけで、僕は嫉妬で泣きそうになる。でも、麻衣子はそんな僕にいきなりキスをしてくる。他人の精液のむせかえるような臭いと味……。でも、麻衣子が脚でペニスを刺激し続けているせいもあってか、僕は射精してしまった……。ズボンの中で、勢いよく飛び出す精液……。僕の口の中は、他人の精液にまみれている。そんな状況で射精してしまうことに、我ながら驚いてしまう。
『早いよ~。まだ、一つ目でしょ? ホント、早漏なんだから』
麻衣子は、小馬鹿にしたように言う。僕は、ただ謝ることしか出来ない状態だ。
『ほら、まだ残ってるでしょ? 全部ほどいてくれないと、着替えられないよ』
麻衣子は、楽しそうに言う。僕は、言われるままに、彼女のショーツに縛り付けられた使用済みのコンドームをほどき続けた。
ほどくたびに、強い精液の臭いが立ちこめてくる。僕は、嫉妬でおかしくなりそうになりながら、次々にほどいていく。
『すごい臭い……。あぁ、ダメ、興奮しちゃう』
麻衣子は、そんなことを言いながらクリトリスをまさぐり始めた。精液の臭いの中、オナニーをする麻衣子……。あのことがあるまでは、麻衣子は恥ずかしがりで清楚な感じの女の子だった。
『この臭い……。あぁ、ダメ、欲しくなる』
そんなことを言いながら、オナニーを続ける麻衣子。僕は、すっかりと勃起してしまい、麻衣子の中に入れたくて仕方ない気持ちになってしまった。そして、コンドームを全部外してから、セックスをさせて欲しいと告げると、
『ダメだよ。もう、剛は入れちゃダメなの。言ってるでしょ?』
と、麻衣子は冷たく言う。あの一件以来、僕は麻衣子の膣中に挿入することを許されていない。麻衣子は、手や足、たまに口でしてくれたりするが、膣には入れさせてくれない……。
僕は、ダメだと言われても、引き続きお願いをした。
『仕方ないなぁ。じゃあ、目隠しするね。それで、私が入れてあげる』
麻衣子は、上機嫌で言う。僕は、まさかの承諾に驚いてしまった。そして、良いの!? と、テンション高く聞いてしまった。
『フフ。たまにはね。じゃあ、そこに寝て』
麻衣子に言われるままに、ベッドに寝転がる僕。麻衣子は、どこから取り出したのか、目隠しを手に持っている。そして、僕にそれを装着し始める。
視界を奪われ、真っ暗になる。でも、久しぶりに麻衣子とセックスが出来ると思うと、不安な気持ちはない。
そして、少しすると、いきなりペニスが熱い肉に包み込まれた。