狭い階段を上って雑居ビルの3階にある会社の事務所に行くと、部屋の中から女の呻き声が聞こえてきました。あれは妻の声に違いありません。急いで部屋に入ると、入り口にはあの男が立っていました。口髭にサングラス、黒の革ジャンを着た借金取りのヤクザです。私を見るとニヤニヤと笑います。
部屋の奥を見ると、なんと妻が別の男に背後から犯されているのでした。机の上に両手をつかされ、仕事着の黒のスカートをたくし上げられ、パンストもパンティーも無残に破られてむき出しになった妻の尻に、下半身裸になった格闘家のような体格の男が、背後から腰を激しく打ち付けているのでした。
「ああっ・・ああっ・・・あああっ・・」と苦しそうに呻く妻。
「やめろよ」
私はその男を止めるために近づこうとしたのですが、入り口の男が私の腹に膝蹴りをして、あまりの痛さに床に倒れてしまいました。
「おっさん。金返せよ」
男は吐き捨てるように言います。
妻は苦しげな表情で私の方を見ましたが、犯している男が妻の顎を手で自分の顔に向けると、太い舌を妻の口に入れました。妻の小さな舌がチラチラと奥に見えました。なすすべもなく倒れたままその光景を呆然と見つめる私。すべて私のつくった借金のせいです。街金に手を出すまでに経営が悪化した私の会社のせいなのです。倒れた位置からは男が妻の女陰に出し入れするペニスが丸見えでした。あんな大きなペニスを出し入れされたら、妻は痛いに違いありません。
「あうっ・・あううっ・・・いやっ・・・」
振り向く妻は眉間に深いしわを寄せ、眉を八の字にして苦しげな表情です。
妻は27歳で、まだ子供を産んだこともありませんでした。5年前に結婚する以前のことはよく知りませんが、奥手の妻は私の平均サイズのペニス以外には、あまり男を知らないはずですので、格闘家のような男の、鍛えられたような硬くて太いペニスで突かれたら、子宮の奥まで痛むのではないでしょうか。
しかし・・・少し冷静になってよく見ると、妻の脚には幾条もの液が流れています。その源はまぎれもなく男のペニスが深く差し込まれた女陰なのでした。
男は背後から妻のブラウスのボタンをはずし、ブラジャーも脱がせて、妻のFカップの白いお椀のような胸をもみます。時々乳首をつまんだりもします。そこは妻の性感帯なので、妻は一瞬ボッとした表情になりました。
「おっさんの嫁さん、感じてるんじゃないか」
入り口の男がからかうように言います。妻と私は20歳以上も年が離れているので、おっさんと呼ばれてもしかたありません。犯している男は仕事机の上の物を全部手で床に落とすと、今度は妻を机の上に仰向けに寝かせ、両脚を抱え込んで挿入しました。
挿入の瞬間、妻が机の上で声を出しのけぞりました。男が腰を激しく振り続けると、妻の両足の指は親指だけが反り返り、ほかの4本の指は内側に強く屈曲するようになりました。男も極まってきたのか、さらにペニスを出し入れする速さを増してきました。男の全身から玉のような汗が出てきました。突然妻が
「ああああっつ、いっちゃう」
と大声を出すとお腹のあたりをびくんびくんと痙攣するように動かしました。男は急に腰の動きを止めると、ゆっくりと何度か腰を妻に押し付けました。よく見ると陰茎の付け根あたりが、ピクンピクンと不規則に動いていました。
男がペニスを引き抜くと、一瞬黒く口を開いた妻の膣が見えましたが、すぐに奥から白い精液が溢れてきました。それはドロドロと机に向いて流れおちてゆきました。
入り口の革ジャンの男は妻のそばに来ると、
「奥さん、ソープで働いてもらうことにするから、明日でも事務所に来て。奥さんが、がんばれば1年足らずで借金返せるから。あ、それと後ピルここに置いとくね。危険日なら飲んどいて」
そう言って机の上に横たわる妻の脇にクスリを置くと、男たちは帰ってゆきました。
私はゆっくりと立ち上がると、まだ痛む腹をおさえながら、妻のそばによりました。妻は悲しげに目をそらせて横を向きましたが、私は妻を抱きしめキスをしました。
「ごめんよ、ごめんよ」
私は泣いていました。抱きしめながら妻のものと男のものが混ざった汗のにおいと肌の感覚を、みじめな気持で感じていました。
翌日昼過ぎに、借金取りの男に指示された歓楽街のビルの5階に行くと、入り口のドアに××グループ事務所と書かれた部屋に入りました。借金取りにきた髭の男の姿はなく、白の背広に金縁眼鏡の40代後半の男と、20代の縞の背広姿の男が私たち夫婦を待っていました。最初、白背広の男は驚いたような表情をしましたが
「森田です。昨日黒山さんに言われてここへ来ました。」
と私が言うと、
「ああ、森田さんね。いやあ奥さんだけ来るのかと思っていたよ。」
「家内が一緒に来て見ていてほしいというものですから・・・」
「構わないけど、奥さんにどんな仕事をしてもらうか、わかっているの」
「はい」
「今日は結構ご主人にとっては過酷な講習もこれから奥さんに受けてもらうつもりだけど、大丈夫なの」
「はい、覚悟はできています」
「ならいいけど、口出しは一切ご無用ね」
「絶対しません」
そう私が言うと、部屋の隅に椅子を置いて、そこで黙って見ているように私に言いました。妻はソファーに座らされると、
「まず、話を聞きたいのだけど、奥さん、年齢は」
「27歳です」
「子供さんは、いるの」
「いえ」
「出産の経験はないのね」
「はい、ありません」
「風俗で働いた経験はあるの」
「いえ、ありません」
「今回が初めてなわけだけど、どんな仕事するか分かっているのかな」
「・・・はい、大体は・・・」
「じゃあ身長と体重、スリーサイズを言って」
「162センチ、54キロ、92、57、88です」
「凄いね。じゃあ服脱いでみて」
「・・ここで、ですか・・」
「そうだよ。からだ見せてもらわないと、仕事できるかどうか分かんないでしょ。」
妻は、言われた通りに服を脱いで、下着姿になりました。
「全部とって」
男は事務的な口調で言います。
妻はブラを外し、パンティーも脱ぎ、手で胸とあそこを隠しました。
「ほう、いいからだをしているねえ。ちょっと、ぐるっと回ってみて」
妻が言われたままに回ります。
男は金縁眼鏡を通して、市場で商品の品定めをする競り師のような視線で妻の裸体を見ます。
「じゃあ、この服に着替えて」
そう言うと、男は黒のランジェリーを妻に渡しました。レース地のセクシーな、乳首や陰毛もスケスケの着物です。
妻がそれに着替えると、カメラで妻にポーズをとらせ、何枚かの写真を撮りました。掌で目の部分だけを隠させて、写真を撮るのです。男は、
「いいねえ、いい、いい。奥さん、モデルにスカウトされたことはないの」
実際、妻は美人だと思います。AV女優にも、私の知る限り、セクシーさでは引けをとらないでしょう。私のような50男が、妻のような20歳以上も若い美人と結婚できたのは、僥倖としか言いようがありません。
「学生時代に、何度か・・」
「そうでしょう。実際にモデルの経験はあるの」
「ええ、主人の以前勤めていた出版社の雑誌で・・」
「ヘエー、良かったら、その雑誌の名前教えて」
「□□□□です」
その雑誌は以前私が勤めていた出版社の男性向け月刊誌で、写真家の◆◆氏の水着モデルとして、学園祭でミス・キャンパスに選ばれた二十歳の妻の姿が掲載されたのでした。その担当だった私と妻は交際し、その後結婚したのです。
「じゃあ講習始めるから。」
男はそう言うと背広を脱いで、ソファーの妻の横に座りました。いきなり、舌を絡めてのキスです。妻は自然に応えます。
「お客さんと二人きりになったら、すぐにキスをしてね」
私に遠慮してか妻は声を出しませんが、男が乳首を刺激するたびに、上半身をピクンピクンと敏感に動かします。男は最初、舌で乳首を転がすように刺激していましたが、次に乳首だけを吸った後は、大きく口を開けて妻の豊満な乳房に吸い付き、顔を左右に振ったりしたので、それに合わせて肩全体が大きく揺れました。
妻の色白の張った乳房と硬くなった乳首は、男の唾液で濡れて光っていました。男は妻の太ももを撫でていた手を股間に滑り込ませると
「おやおや、ここがもうこんなに濡れているじゃないか。ずいぶん感じやすい奥さんだ。これじゃご主人が毎日してあげないと、欲求不満になっちゃうんじゃないかなあ」
そう、私の方を見て言いました。私は恥ずかしくなりました。会社の経営がうまくいかなくなって性欲も薄れてしまい、ここのところ立たなくなっていたのです。もう半年も妻とまともにセックスしていなかったのでした。男は立ち上がるとズボンを下ろし、妻にペニスをしゃぶるように言いました。
まだ軟らかい男のペニスを手で持つと、目を閉じて舌を出して男の亀頭を舐めます。サイズは私と同様、標準的です。男は
「俺の方を見ながら口に含んで」
と命じます。妻は言われるままに男の顔を見上げながら亀頭を含みました。男が腰を前後に動かすと、ペニスが次第に硬く大きくなるのが分かりました。亀頭が喉の奥にあたるのか、妻が眉を八の字にして、やや苦しげな表情になります。
「時々吸ったりして、自分から頭を動かしてみて」
妻が言われる通りにすると、男は大きく息を吐きながら
「気持ちいいよ。じゃあ、次は顔を少し横に向けて、ちんぽの先が頬の内側にあたるようにして」
妻の頭を手でつかみ男が腰を振ると、妻の片側の頬が飛び出るように丸く膨らみます。
「こういうのもお客さん喜ぶから。じゃあ、次はパンティー脱いで」
妻はパンティーを脱ぐと、ソファーの端に置きました。男は身をかがめると、妻を寝かせて両脚を広げ女陰を舌で刺激します。今まで私に遠慮してか、声を出さぬようにしていた妻も、堪らず声をだします。
「ハア、アアアアア~」
最初は驚きの声のようでしたが、執拗に女陰を舌先で攻められ、膣口の中にまで舌を入れられ、ジュルジュルと下品な音まで立てて中を啜られると、妻の声はすすり泣くような声に変わりました。その声も次第に大きくなります。男は女陰を刺激しながら視線を上にやると
「奥さん、横になってもきれいなおっぱいだね」
そう言って、仰向けに寝ても形の崩れない、お椀のような乳房と硬くなった乳首を伸ばした手で揉みました。
「ハアアアッ、アアアアアッ・・・」
悲しいのか、苦しいのか、切ないのかわからない声で、しかし身体の奥底から湧き上がるエロスのエネルギーが制御不能となって妻は鳴いているようでした。
「そろそろ欲しくなったでしょ、奥さん、入れますよ」
男は妻の両脚の間に下半身を押しあて、亀頭を最初は女陰にこすり付けるようにしながら、ズブリと根元まで挿入しました。借金の返済の為とは言え、27歳の美しい妻の女陰に、他人の肉棒が入れられる光景を目の前で見る事は衝撃でした。激しい興奮と無念、好奇心と拒絶・・・
男は次々と体位を変え、腰を振って出し入れを続けました。男が妻を腰の上に乗せて、下から突き上げるようにすると、妻はガクガクと身体を震わせて逝ったようでした。すぐに体位を変えて妻を四つんばいにさせると、男はわざと私に結合部分が見えるようにしゃがむような格好になって、出し入れ運動を続けました。
男のペニスと陰のうには妻の膣の粘りのある粘液がべっとり付いて、陰のうが妻の秘部にあたる度に糸を引いていました。そのままクライマックスを迎えると、男は妻のヒップを両手で強くつかみ
「うををををを・・」
と雄叫びしながら激しく妻を突いた後、ペニスを引き抜き背中一面にスペルマを飛ばして果てたのでした。男は俯けになった妻の背中をティッシュで拭きながら、
「いやあ、気持ち良かったですよ。奥さんも気持ちよかったでしょう。」
妻は小声で、はい、と答えました。
「しかし、いいなあ。奥さん才能ありますよ。これならお客がたくさんつきそうだ。」
「本当ですか」
妻がゆっくりと起き上がりながら聞くと
「長年こういった仕事をしている俺がいうのだから、間違いない。奥さん、ソープやデリヘルじゃなくて、金持ち相手の会員制グループのほうで働いてみませんか。ずっといい金になりますよ。」
金山という男の話によると、大企業の重役や政治家相手の秘密クラブの高級娼婦の仕事を紹介すると言うのです。上手くやれば店に手数料を払っても100万以上の収入があり、半分を借金の返済にあてれば1年で借金の返済ができるというのです。妻は服を着ながら
「よろしくお願いします」
と金山に言いました。
金山の講習が終わった後、ナミエという女性を紹介されました。去年からここで働いている女性で、プロとしてやっていくためのスキルをいろいろと妻に教えてくれるとのこと。近くのラブホテルに場所を移して、金持ち相手のプロとしてやっていくための講習をするというのです。30歳くらいの和服の似合いそうな気品のある美しい女性でしたので、その講習に妻と同伴することは気が引けて、近くの喫茶店で私は一人時間を潰すことにしました。
「あら、遠慮なさらなくてもよろしいのに・・」
ナミエさんは悪戯っぽく笑いながら言いましたが、やはり初対面の女性ですし、じゃまになってはいけないと思い遠慮しました。2時間ほど喫茶店で時間を潰していると、妻が明るい顔で戻ってきました。聞くと客との連絡の取り方や、マナーとともに、裸になって床の中での様々なテクを実演しながら教わったとのこと。ローションやバイブを使ったプレイの仕方も教わったそうで、思わず生唾の出る話に、妻についてホテルに行かなかったことを、私はひどく後悔したのでした。
その夜は初めて女を抱く高校生のように、震えながら夢中で妻を抱きました。明日はナミエさんについて、青山のブティックに服を揃えに言った後、髪をカットに行くとのことでした。金山からその費用も預かっているとのことですが、いずれ妻の報酬から返さねばならぬとの約束でした。借金の返済のために始めた仕事のために、更に借金が増えるのには抵抗がありますが、致し方のないことでした。翌日外出から大きな紙袋を持って帰ると、妻の髪はショートカットのヘアスタイルになっていました。
ナミエさんのアドバイスでそうしたようですが、とてもキュートでいい感じです。ちょっと吉瀬美智子に似ています。青山のブティックで買ってきた服を着ると、どこから見てもセレブでキュートなレディーになりました。昔はミスキャンパスに選ばれたくらいですから素材は良いのですが、最近は生活苦ですっかり華も色気も無くなっていましたので、別人に見える程の変身でした。妻は意外とファッションには執着しないほうなので、この仕事とナミエさんのアドバイスのおかげで妻が美しくなるのは、幾分嬉しくもありました。
妻には赤い携帯と内村典子という偽名が金山から与えられました。
次の日は土曜日でしたが、その夕方に最初の仕事が入りました。都内の某有名ホテル、東京へ出張に来た地方の議員らしい40代の男性です。ホテルの部屋を終えられ、夜8時の待ち合わせです。妻が出かけたあと、私はテレビを見ながら酒を飲みましたが、バラエティー番組を見ても笑えず、酒に酔うこともできずに、ひたすら妻の帰りを待ちました。深夜の3時に妻はタクシーに乗せられ帰ってきました。お帰り、としか言えずに黙っていると、
「心配した?」
と、結構明るい表情で言います。
「そりゃ・・・」
「わたし、けっこう楽しかったよ」
「・・ほんとに・・・」
真顔で聞いたので、妻は
「冗談よォ」
愛しているわ、と言って妻からキスをしてきます。冷蔵庫のビールを飲みながら話を聞くと、男性は九州からの出張中とのことでした。ホテルでのHのあと、ホテルの近くの鮨屋で食事をして、またホテルに帰ってHをしたとのことです。セックスはゴムを付けたオーソドックスなものだったようです。私は新しい大学ノートを買ってきていましたので、妻の話すお客の情報を書き綴りました。少しでも妻の仕事を手伝いたかったのと、妻の「お仕事」の記録を残しておきたかったからです。
次の日は昼過ぎに都内の企業重役と指定のホテルで接客、夜は中堅企業社長との夜のお相手でした。驚くことに報酬は一回10万~20万になりました。世の中には有るところには有るものです。また、お客にしても、それだけ払うのだから秘密と性病の心配はしなくてよいという暗黙の保証を期待しているのでした。実際にもその通りで、妻は婦人科に毎月かかって性病の検査をして、その結果を病院の先生に手帳に記載してもらい、いつもハンドバッグに入れて持っていました。
それから日に1~2件のリクエストがあり、生理の日以外は休みなく仕事か来ました。日に日に妻は美しく、艶っぽく、Hで逞しい女になってゆきました。私とのセックスの時も、27歳の妻は獣のように激しく乱れて汗を流し、一回に出る愛液の量も増えました。大学ノートが半分ほど埋まったある夜、妻は暗い顔で帰ってきました。
今日のお客は詐欺で大金を稼いでいるらしく、ドンペリを飲まされたあと、バイブレーターでのプレイや潮吹きをさせられ、最後は生で中だしをされたのでした。帰りに50万を渡されましたが、それは昼間に誰かから騙し取った500万の一部のようでした。金山には斡旋料と借金の返済の1日10万円を払いますので、残りが妻の取り分でしたから、今回は良い金にはなったのですが、後味の悪い思いでした。
私は妻に、今度呼ばれたらシャワーを浴びている隙に名前を免許証などで確認して、警察に密告してやろうと言いました。中だしされたことについては、こんな時のために買っておいたクスコで妻のマンコを拡げ、急須に入れたぬるま湯で中を洗ってやりました。子宮の入り口まで白い水糊のような精液がべっとりとくっ付いているのをきれいに洗い流し、後でたっぷりと私が中だしをしておきました。ピルをのんでいるので、妊娠の心配は少なかったのですが。
毎夜、妻が帰るとその日のお客の話を妻から聞き、ノートに性癖やら歓ばせるポイントやらの攻略法を記入し、最後に支払った金額などを記録しました。そして、激しかったお客との性の営みの話を聞いては私は興奮して妻を抱き、中だしされた日にはクスコで拡げて妻の中の精液を洗い、後で私のものを必ず注入しました。
そうこうして、1年後には利子も合わせて1000万近くあった借金を完済したのでした。