ふたりエッチな性教育は、優良先生が担当です

時刻(time):2020-08-27 07:47源泉(Origin):net 著者(author):admin
「教えてください!!」 「…何を!?」 「そ…その…、エ…エッチのテクニックですっ!!」 るい発した言葉の内容を一瞬理解できず、辺りをキョロキョロ見回し、 「あ…あたし
「教えてください!!」
「…何を!?」
「そ…その…、エ…エッチのテクニックですっ!!」
 るい発した言葉の内容を一瞬理解できず、辺りをキョロキョロ見回し、
「あ…あたしに??」と、驚きを隠せない表情で、優良は尋ねた。
「他に誰が…」
二人以外には誰も居ないリビングで、るいが苦笑しながら答える。
 学友達の間でも、エッチの事に関してはおカタイというイメージの渡辺るい。
そんな彼女が唯一、エッチに関する相談の出来る相手。小野田優良。



それは、『エッチは愛が有れば大丈夫!』という優良の持論が、
るい自身が理想とするものに近いと感じたからでもある。
「あ…あたしは、ほら…。 まだまだ勉強中で……」
「いいえ!! もうベテランさんです!!
結婚されて3年ですよね!? あたしはまだ、数ヵ月だから…」
「そ…、そうだけど……」
 夫の真と結婚してから3年以上も経つ優良だが、
心の中では、未だに新婚当初と変わらない気持ちだっただけに、
ベテランなどと言われたのは初めてで、思わずテンションが上がってしまう。そこへ、
「教えてください!! 先生!!!」
 『先生』ーーーるいからのトドメの一言。それが優良の心に響き渡る。
いつも、妹の梨香や義兄の明という『先生』から
『エッチの経験不足』を指摘されていた優良。


まさか自分がエッチの技術を人に教える『先生』の立場になるなんて…。
「い…いいわよ!! 何なりと聞いてっっ!!」
 すっかり気が大きくなった優良は、胸をドンと叩いて了承した。

 ……とは言ったものの、梨香や明の様に上手く説明出来ない優良は、
るいが、夫恵介の『上』になった時に上手くする方法を質問されても、
「き…ききき、きじょーいってやつね!!
そ…それは…なんてゆーか…、イチ・ニ・サ~ン
…みたいな~ タイミング!? って感じで~…」
 と、話では全く理解できそうにない。そこでるいは、
「あの…よくわからないので…。 やってみてもらえます?」
「 へ? 」
「あ…あたしが、ダーリン役になります……」
「 は……はい? 」
 呆気にとられる優良をよそに、るいはリビングの床に寝そべり、『恵介役』の準備を済ませていた。
女子高時代や大学時代の女友達とも、エッチな話ぐらいはしていた優良だが、
ここまで立ち入った内容の事は、妹の梨香以外とはした事が無い。
しかし、ここは『先生』として引く事は許されない。
覚悟を決めた優良は、顔を紅潮させながら、仰向けに寝そべるるいの上に跨がった。

 夕暮れ刻の小野田家のリビング。
仰向けに寝そべったるいの上に跨がり、腰を振る優良の姿があった。
2人とも服は着ていたが、優良のスカートは捲れあがり、
露になった恥部が下着1枚隔てて、るいの恥丘と擦れ合っている。
 初めて触れ合う夫以外の身体の感触と温もり。
疑似的にセックスをしているという異様な状況も含めて、お互い呼吸が荒くなってきていた。
(なんだか、小野田さんが裸に見えてきちゃう…)
 るいも、自然と優良の腰周りに手をまわし、下腹部を擦り付けていた。
真としている時とは違うるいの腰の動きに、優良はふと考える。
(渡辺クン…るいちゃんと、してる時、こんな…激しく、動いてるのかしら?)
 るいの夫、恵介の優しそうな顔が、優良の脳裡に浮かんできた。
初めて会った時は、どこか自信無さげな雰囲気が、真に似ているなという印象を受けたのだが、
(やっぱり、若いから…? 真さんより、スゴイかも…)
「ハァ、ハァ…」
「…ン、ンァ……」
 そして、優良の動きに合わせて、るいが腰を突き上げた時、
「あん!!」
 思わず出てしまった大きな声に、優良の顔は火が出そうな程真っ赤になってしまう。
「な…なな、な~んて声が出たりするのよね♪」
「え…ええ♪」
 快感に流されかけていた2人は、少しだけ冷静さを取り戻して照れ笑いで誤魔化す。
「あ…あのォ…、ダーリンが『上』のとき……あたしは、何もしなくていいんですか?」
「そ…それは…、せ…せせせ、せーじょーいってやつね!!」
「はい!!」
 2人とも、燻り始めた快楽の種火のせいで、少しだけ羞恥心が薄れてきていた。
今度は、優良が床へ仰向けに寝そべり、スラリと伸びた脚を自ら大きく開く。
スカートは完全に捲れ上がり、白くむっちりとした太ももと、
優良の清楚な見た目らしい純白の下着に包まれた恥部が、るいの眼前に晒されていた。
るいも、ドキドキしながら優良の脚の間へと身体を入れる。
性的興奮を誤魔化す様に、2人は照れ笑いを繰り返す。
 るいの制服のスカートも捲れ、下着に覆われた恥丘が優良の恥部に触れる。
その感触に一瞬ピクンッとなる2人。そこは、最初よりも熱を帯びている様であった。

 優良とるいの2人は、顔を紅潮させながら、リビングルームの絨毯の上で正常位の体勢をとっていた。
 初めて具体的な性技の相談をしたるい。しかも実演まで…。
併せて、夫以外に身体を密着させた事など無かったので、胸のドキドキが早くなる。
 そんなるいとは違う理由で、優良の胸にも早鐘が鳴り響いていた。
(一体、るいちゃんたち夫婦は、どんな風に…してるんだろう……)
そんな好奇心と期待感に胸を高鳴らせながら、優良から攻めてみる。
「じょ…女性も、腰を下から上に突き上げるの」
 自分の中に、男性のペニスが挿入されるのを想像しながら、
るいの恥丘に、クイ、クイッ、と優良の方から陰部を押し付ける。
「え? そんなに??」
 正常位の時、女性は完全に受け身だと思っていたるいは、
下にいる優良からの淫猥な動きに驚きを隠せない。そこへ更に、優良は次のテクニックで攻める。
るいの小ぶりなお尻に手をまわし、今度は優良自身の陰部に
るいのプニプニした恥丘が突き当たる様に誘導する。
「る…るいちゃんも動いてみて…」
「は…はい……」
 熱っぽい吐息が混じった優良の声に促され、るいも腰を動かし始める。
その動きは、やはり若さ溢れる激しいものだった。
優良は、るいの動きから浮かぶイメージ。彼女の夫、恵介に抱かれる姿を想像してしまう。
(いやぁ…、あたしったら、何考えてるのッ……。
真さん以外の人と、しかも、るいちゃんの旦那さまと…ダメ、なのにぃ…)
 想像とはいえ、心の中で不貞をはたらいている自分を叱責しながらも、
それによって興奮が昂るのを抑えられなくなっているのを、優良は感じ始めていた…。


 いつしか小野田家のリビングには、2人の女が出す甘い香りと、
抑えきれない熱い温度を持った吐息混じりの声が充満していた。
 優良の両脚は、るいに抱え上げられた事で大きく拡げられ、
最初より熱と湿り気を帯びてきた優良の陰部には、
下着越しではあるが、るいの恥部が、グッ、グッ、と押し付けられる。
るいの腰も、無意識のうちに快感を得ようと優良の熱い部分に擦り付けていた。
上半身も密着して、るいの張りのある小ぶりな膨らみの乳房が、
優良の柔らかく大きな乳房を押し潰し、動きに合わせてムニムニと捏ね回される。
優良の手もるいの背中に回され、全身をくねらせて貪欲に快楽を得ようと動く。
それは端から見れば、禁断の同性愛に溺れる恋人同士の行為にしか見えない光景だった。
 2人の顔は、互いの吐息がかかる程近づき、虚ろな瞳の優良が
無意識のうちに、るいの首の後ろに手をまわし、口付けをしそうになった。 その時、

「ただいまーーっ☆」
 仕事から帰ってきた真が、能天気な声でリビングの戸を開けた。
だが、そんな真の目の前に、妻と近所に住む女の子が絡み合う光景が、突然飛び込む。
「な…なにを!?」
間抜けに裏返った声で、目の前の2人に問いかける真。
 先程まで危険な世界へ堕ちそうになっていた
2人の心が一気に現実へ引き戻され、慌てて弁明する。
「ち…、違うんですっ!!」   ・
   ・
   ・
 優良とるいは、真に事の経緯を説明して誤解を解いた。
そして、真も優良と同じ様に、
「おれたちもエッチを教えるまでに、少しは上達してるって事かな?」
と、少し誇らしげに思っている様だった……。


 まだ真新しさの残るシンプルな内装の寝室には、
ベッドのスプリングが軋む音と、若い男女の喘ぎ声が響いていた。
「ハア…ハア……」
「あん! ああん……」
 仰向けに寝ている男の上に女が跨がり、甲斐甲斐しく腰を振っている。
彼女の名は渡辺るい。18歳の女子高生にして人妻。
そして、今るいの下で快感と驚きの混じった表情をしているのは、最愛の夫、渡辺恵介。
以前るいが通っていた女子校の教師でもある。
近所に住んでいた事もあって、徐々に互いを意識しながら密かに愛を育み、
学校の校長と、近隣の住人以外には秘密で結婚してから、まだ数ヵ月の新婚である。
 るいは、恵介と結婚する日まで純潔を守り続け、初めてを恵介に捧げた。
恵介の方は、このマンションに越して来てから、小野田夫妻の様に仲の良い夫婦にあてられ、
焦った挙げ句に風俗嬢相手に童貞を捨てたのだが、るいという愛する伴侶を得て、
ようやく愛のあるセックスの素晴らしさを知り、2人でステップアップしてきた…。
 しかし、騎乗位で上体を密着させて繋がる愛妻の動きには、
腰を前後にグリグリさせたり、激しく上下させたりと、
今までの2人では、した事の無いものが取り入れられていた。
「あれ? なんか、るいちゃん巧くなってる?? まさか……浮気して!?」
 突然上達した妻の性技に、思わず疑いの言葉を出してしまう恵介に、
「ち…違います!! 小野田さんの奥さんに教えてもらったの!!」
 と、少し膨れっ面でるいは反論する。そんな姿に恵介はほっとすると共に、
「ダーリンに、もっと気持ちよくなって欲しくて…」
 そんな健気なるいの言葉に、恵介は一層愛おしさを感じて、
少し頭を起こして「ありがとう」の言葉と一緒にキスを何度も交わすのだった。
るいも、「ダーリン」と何度も愛する恵介の事を呼びながら唇を重ねる。
「あのね…、こういう…のも、教えて…もらった、のぉ…んん!」
 そう言いながら、るいは騎乗位で繋がったまま身体を反転させ、恵介に背中を向けると、
背面騎乗位で、再び激しく腰を上下に振り始めた。
秘所から恵介の亀頭が抜けるギリギリのところまで尻を上げ、
そこから一気に腰を落とすと、奥深くまで恵介のモノが突き飲み込まれる。
「くぅあっ! これっ…! スゴいぃ!」
 優良にやり方を教えてもらったとはいえ、実際に挿入して動くと、
膣奥深くまで入ってくる恵介の陰茎に、るいも強い快感を感じ始める。
 恵介の方も、るいの愛液が溢れる秘所と、尻を高く上げる度に
ピンク色の可愛いアナルもまる見えになり、その視覚効果が更に興奮を高めていく。


 るいの膣内の暖かさを感じながらも、恵介の頭の中では
ふと、るいにエッチの技術を教えた優良の事を考えていた。
(…あの清純そうな奥さんが、エッチのテクを教えるなんて……。なんか感激だなぁ)
 恵介がこのマンションに引っ越して間もない頃、
出逢った瞬間、ひと目で惹かれてしまった憧れの女性。小野田優良。
彼女の美貌と魅力的なプロポーションに目を奪われたのは勿論だが、
それに加えて新参者の自分にも優しく接してくれる優良に、
恵介は『この女性と結婚したい!』とまで思ったものだ。
 優良が既婚者だと知り、ショックを受けた後も、その美しい人妻とセックスする事を妄想しては、
まだ女性を知らなかった頃の恵介は、何度も自慰に耽っていた。
 そんな、憧れの存在である優良が身に付けた性技が今、るいの身体を通して
自分を悦ばせているという倒錯した感覚が、一段と恵介の逸物に力を与える。
「あああん! ダーリンの、また…おっきく!」
 ズプッ、ジュポッ…と、湿った音を響かせ、快感に力の抜けたるいが恵介の身体にもたれかかってくる。
それを優しく受け止めながら、るいの手に収まりきる形の良い乳房を揉んだり、
時折、強く腰を突き上げて、るいの喘ぎ声が高くなる様を楽しんだ。
 その時もやはり、頭をよぎるのは優良たち夫婦の性生活。
(あの旦那さんに、こんなにお尻を振って、いやらしい動きをしてるのか…)
 これまで何度も妄想してきた優良の魅惑的な裸体が、るいのしなやかな裸体に重なって見える。
るいの献身的な動きが、まるで優良が自分の為にしてくれている様な錯覚をおこし、
いつもより早く射精感が込み上げてくる。
2人の液が溢れ出した結合部から、ギュポ、ズプッ、と淫靡な音が響き渡る。
「ああん、…ん! あああん!!」
るいが絶頂に達する声を聞きながら、
恵介も避妊具越しにるいの膣内に勢いよく射精する。
(…お、奥さんっ!)「で…出る」
 普段より長めの射精を終え、しばらく絶頂の余韻に浸る2人。
荒い息をしていたが、少し落ち着いてきたるいが、先に口を開く。
「あたし…これからがんばって上手になりますね。 ダーリンのために」
「…ありがとう」
 るいは、全て自分の為だけに、こんなに頑張ってくれている。
人にエッチの相談なんて、真面目過ぎる性格の彼女には、とんでもなく恥ずかしい事だったろうに……。
(ごめんね…るいちゃん)
 自分の為に尽くしてくれたるいに、想像とはいえ
優良の姿を重ねて射精してしまった自分を、恵介は深く反省した。
そんな恵介の心情を察したのかどうかは判らないが、
るいは瞳に涙を浮かべ、どこかすがる様な表情で
「大好き、ダーリン」とキスをせがむ。
「ぼくも大好き」
恵介もキスをして応える。
こんなにも自分を愛してくれる彼女を、僕はもっと大事にしなければいけない。
一段と、るいへの愛の深さを確かめた恵介だった。


 るいと恵介が優良の教えによって愛を深めていた頃、
優良と真もまた、寝室で愛を確かめ合っていた。
「るいちゃんに教えてて…初めて気がついたの……
今まで自分が、一生懸命エッチのお勉強をしてきたんだって」
 そんな優良の言葉を受けて、共にステップアップしてきた真も
「これからも一緒にお勉強しようね」そう言いながら、優良と身体を重ねる。
……が、2人の間には、余りにも勉強の成果の差が大き過ぎた。
優良が、これまで身に付けて来た事全てを発揮するまでもなく、
真は呆気なく果ててしまい、その夜再び復活する事は無かった…。
 優良は、真とベッドで身体を寄せ合っているだけでも幸せを感じる事ができる。
しかし、初めて深い絶頂を知ってから随分経つものの、
あの時以上の快感を伴った絶頂は、未だ味わっていない。
肉体が、真の性技と体力で高みに登り詰めるには、あまりにも優良の性感が進化し過ぎていた。
 早く果ててしまい、申し訳なさそうにする真を気遣いながらも、
身体の中に肉欲の火が燻り続けている事を
真に悟られない様に振る舞うので必死だった…。
(近頃は真さんも疲れてるから…。 でも、またいつかは…、
たくさん、愛してくれるよね? きっと……)
 闇の中で、悶々と身体の疼きに耐える。
優良が、そんな夜を幾日も過ごしている事を、真は知らない。


 ーーー翌朝、マンションの通路で真を見送る優良は、るいと恵介の夫婦に出くわした。
優良たちに気付いたるいは、礼儀正しく小野田夫妻にお辞儀をすると、
「またご指導お願いします!! 先生っ!!」と、元気良く言い放つ。
その横では、夫の恵介が昨夜の事を思い出して、再び妄想に耽っていた。
 先生といっても、指導の内容がエッチの事と判っている優良の顔は、真っ赤になってしまう。
「あれ? 小野田さんのご主人、その荷物は…」
「ああ、これ? 今日から5日間、出張なんですよ~」
「え? じゃあ優良先生。今晩、お食事ご一緒しませんか?
あたし、結構料理得意なんで、一緒に作りましょ。
それに、ご飯作りながら、また、色々教えて欲しいし…」
 真の出張で、しばらく寂しくなる優良は、るいの申し出を快く受け入れた。
るいは、弾ける様な笑顔で手を振ると、学校へと急ぐのだった。


 夕方、小野田家のキッチンでは、手際よく夕飯の支度をこなしながら、談笑する優良とるいの姿があった。
そして話は、次第に夜の行為の事へと……。

「あたし、その…、まだ1回しただけでヘトヘトになっちゃって…
ダーリンは、まだしたいみたいなんですけど、我慢してくれてるみたいで…
そのうち、何回も出来る様になるんですか?」
「そうねえ……。るいちゃんは、エッチにまだ慣れてないから、
きっと、何回も経験を積めば、出来ると思うわ。」
 るいの質問に答えながら、恵介も自分と同じ様な悩みと欲求を抱えているんだなと考えていた。
(この間みたいな激しい動きで、あたしより10歳も若いるいちゃんを
ヘトヘトになるまで感じさせてるのに…、まだ、し足りないんだ……)
 そんなるいを、優良は『羨ましい』と思うと同時に、
自分を『なんて卑しい女なんだろう』と自己嫌悪に陥ってしまう。
そしてまた、そんな思いを抱いているというのに、
昨日のるいとの行為中にした妄想が甦り、身体の奥が熱くなるのを感じていた……。
 女同士の際どいトークに、優良の腰は無意識のうちにモゾモゾと動いてしまう。
そこへ、不意に玄関のチャイムが鳴り、ハッと我に返る。
「あ! ダーリン、仕事終わったんだ♪ ちょっとお出迎えに行ってきますね♪」
 3人で夕飯を食べに小野田家に訪問した恵介を、るいは、とびきりの笑顔で玄関へと出迎えに向かう。
暖かな気持ちと、どこか寂し気な瞳で、優良はその背中を見送った。
「ど、どうも…お邪魔します。奥さん…」
「いらっしゃい、渡辺さん☆」
 キッチンから振り向きざまに恵介を迎える、新妻の様に初々しいエプロン姿の優良。
かつて憧れ続けていたこの光景に、恵介は思わず締まりの無い表情になってしまう。
「もうすぐ出来るから、ダーリンはそこに座って待っててね♪」
「う、うん! わかった」
 るいの声で慌てて顔を戻し、恵介はダイニングの椅子に座る。
愛妻るいと、憧れの女性である優良。2人が並んで料理している。
恵介は、無上の幸せを噛みしめながら、その風景を眺めていた。


 食卓では、優良、そして、るいと恵介たち渡辺夫妻の愉しそうな笑い声が響いていた。
1日の労をねぎらい、お酌をする美女2人に、普段より飲み過ぎてしまう恵介。
それに優良も付き合い、かなりの数の酒瓶が空いていた。
るいも、少し参加したそうだったが、2人に却下され少しつまらなさそうにしている。
 そんな時、るいの携帯の呼び出し音が鳴った。慌てて声のボリュームを抑える優良と恵介。
電話で話するいの表情が、先程までの笑顔から一転して、少し真剣になる。
「…うん、……うん、……わかった。じゃあ、今から行くね」
「ごめんなさい…。友達が、どうしても話したい事が有るって…。今から行ってきます」
「…あ! ダーリンは、あたし達が作った料理、全部食べてね☆」
 そう言うと、るいは、慌ただしく部屋を出ていった…。

 突然2人きりになってしまい、優良と恵介の緊張は急激に高まってゆく。
「……るいちゃん、友達から頼りにされているんですね」
「そ、そうなんですよ。彼女、しっかりしてますから。勉強も家事も一生懸命で…。
僕には、ホント勿体ない位良くできた奥さんですよ」
 それから、一瞬躊躇した後、酔いに任せて恵介は続ける。
「…エ、エッチの事も一生懸命で、奥さんのお陰で…、あの…、昨夜は……よかったです…」
 恵介の言葉の意味を理解し、優良の顔は、たちまち真っ赤になってしまう。
「い、いえ! あたしは…何も……」
「いや! 奥さんの指導のお陰です!! 
僕も、るいちゃんに気持ち良くなってもらう為に、奥さんに指導して貰いたいですっ!!」
「エ!?」
「……あ」
 恵介が勢い余って発してしまった言葉に、場が静まりかえる。
(し、しまった~…! ど、どうしよう……)
 向かいに座る優良の表情は、俯いておりよく判らない。
その間の沈黙が、恵介にとって、物凄く長く感じてしまい、耐えきれず口を開く。
「な、なな、な~んて、冗だ……」 「…わかりました!」
 冗談と流そうとした恵介の言葉に、優良の応えが被さってきた。
「……へ?」
「夫婦が仲良くする為には…、必要なコトですもんね……。
…あたしで、お役に立てるなら……」
 予想してなかった優良の答えに、恵介は口をあんぐりと開けたまま固まる。
「でも…この格好だと動きにくいんで、着替えてきますね……」
 そう言って立ち上がると、優良は隣の部屋へと入って行った。
ドアがパタンと閉まる音で、先程まで固まっていた恵介が現実へと戻って来る。
だが、恵介の頭の中は、現実よりも妄想の世界に近い今の状況に混乱していた…。


 薄暗い部屋の中、クローゼットの前に立ち尽くす優良の心は、激しく揺れ動いていた…。
『渡辺夫妻の為にエッチの指導をする』なんて建前でしょ?
単に、自分の中で抑えきれなくなっている疼きを
彼の若い肉体で鎮めて欲しいだけじゃないの…?
(…違う! そうじゃない!)
 激しく首を横に振り、自分の中の情欲を否定する優良。
しかし、酔いも回り、一層強くなった身体の疼きは、優良の思考を麻痺させていく。
(……そうよ。これは、るいちゃん達の為だけじゃなくて、
あたしと真さんの為でもあるんだから……)
 優良自身も、梨香や義兄の明にエッチの事を教えてもらって現在がある。
きっと人に教える事で、自分もまたひとつ『ステップアップ』できるはず…。
 優良の中で、徐々に恵介とこれからする行為が正当化されていく。
それが、優良にとって、違う意味での『ステップアップ』をもたらす事になるとは、
身体の奥から沸き上がった熱にうかされた、今の優良は知る由もなかった…。


 その頃、リビングで待つ恵介もまた、苦悩していた。
エッチな話をするだけだと思ってたけど、まさか、ホントにする訳じゃ…ないよなぁ……
でも…、奥さん、着替えてくるって言ってたし……これは…、チャンスなんじゃ……?
イヤイヤ!! ダメだ恵介! お前には、るいという大事な妻がいるだろうが!
今ならまだ引き返せる。早くるいとの愛の巣へ帰るんだ!
(そ、そうだ。帰ろう。……少し惜しい気もするけど…)
 そう思いたって、立ち上がった時、恵介の携帯にメールが入った。
『志穂が、ちょっと失恋して落ち込んじゃってて…。
これから彼女の家で、真中さんと早乙女さん達で
慰め会やるから、お泊まりしてもいいかな?』
 今の状況で昂ってしまった、恵介の心と身体。
しかし、それを受け止めてくれる愛妻、るいは、今晩戻らない。
恵介が『帰って来て欲しい』と返信すれば、帰って来てくれるかもしれない。だが、恵介の指は、
『いいよ。泊まっておいで。僕は飲み過ぎたから、もう家に帰って眠ります』と、打ち込み。返信を押してしまっていた。
 直後、脱力してソファーに腰を落とす恵介。
そのすぐ後に来た『ありがとうダーリン。愛してる☆』と、るいからのメールを見て胸がズキンと痛む。
(……ウソ、ついちゃったな……)
 少し虚ろになった恵介の視線の先にあるドアが静かに開き、着替えを終えた優良が現れた。


 恵介の前に現れた優良は、先程迄のブラウスにフレアスカートという清楚な服装から、
ノースリーブのシャツに、ショートパンツという、活動的かつ挑発的な服装に着替えていた。
 ノースリーブのシャツは、優良の豊かな乳房の膨らみをはっきりと主張させ、
胸と同じ様に、柔らかそうな二の腕も露になっている。
ショートパンツに包まれた下半身は、張りのあるヒップラインがクッキリと浮かび上がり、
そこから伸びるムチムチした太股は、十代の娘にも負けない位の肌のキメ細やかさと張りを保つと共に、
逆に十代では出せない、程よく熟れた色香を醸し出していた。
長く美しいい黒髪も、後ろで結ってポニーテールにした事で、
普段隠れているうなじが見えて、健康的だが艶やかな魅力を出していた。
 そんな扇情的な姿に目を奪われた恵介の熱い視線が、優良の肢体に突き刺さる。
その視線に堪らなくなった優良は、自分の肩を抱いて窓の方を見る。
そこに映っていたのは、二の腕や太股を惜し気もなく晒し、
服を着て隠してる部分も、身体の線をクッキリ出して、見せつけている格好だった。
(あたし…スゴイ格好してる……)
 動きやすい格好を考えて、この服を選んだのか、違う理由なのか、優良自身もわからない。
更に視線を動かすと、棚の上に置かれた写真立てが優良の目に入った。
そこには、二人笑顔で寄り添う、真と自分の写真があった。
(今からする事は、勉強だから……)
 そう自分に言い聞かせながらも、これから行う行為を想像して、
期待に胸が高鳴っている自分を確かに感じていた。
矛盾した思いから生じる、耐え難い胸の痛みから逃げる様に、
優良は、静かに写真立てを伏せた。
そして、グッと唇を噛みしめた後、優良は恵介の方を向き直り、
「…それじゃ、お勉強を始めましょうか……」
精一杯の笑顔を作り、言葉をつむぐ。
その瞳は、様々な感情が入り雑じり、熱っぽく潤んでいた。


 優良は、リビングのソファーに座り、両膝の上に手を置いたまま固まっている恵介の隣に歩み寄る。
まるで、お説教される前の男子学生の様に緊張している恵介の様子が
ちょっとだけ可笑しくて、優良の表情が少しだけ柔らかくなる。
「それで、何から教えてほしいの? 渡辺さん?」
 斜め下から恵介の顔を覗き込んで、瞳を見つめながら優良はいたずらっぽく尋ねる。
「え…!? ……えーと…、普段、奥さん達が、ど、どんな…、
エ、エ、…エッチを、してるのか…、教えて欲しい…なあ……なんて…」
「普段のエッチ……ですか?」
 優良は暫し考えた後、頬を赤らめて答える。
「初めは…、キス…からです……」
「ど、どんな…キスですか?」
「どんなって…、普通のキス…ですけど…」
「普通かどうか、具体的に言ってもらわないと」
「え!? でも…、何て言ったらいいか……」
「……じゃあ、ちょっと、…やってみて貰えませんか?」
 恵介の言葉に、優良が固まる。彼女の貞淑な性格では当然の反応だが、一か八か恵介は続ける。
「奥さん、これは…僕とるいの為の『勉強』なんです!」
 正常な思考なら有り得ない、恵介の論理。
しかし、今の優良には、この『勉強』という言葉が免罪符になっていた。
優良の身体は、既に我慢できない程疼いていた。「ふぅ…」と熱い吐息を漏らし、
「そう…ですね。…まずは、して…みないと……」
 そう言うと、恵介の横にちょこんと座る。
ふたり共、胸の鼓動が聞こえてしまうんじゃないかと思う程、胸が高鳴っていた。
「そ、それじゃ…行きます!!」
「ハ…ハイ…」
 恵介の震える手が、優良の頬を、頭を優しく撫で、そして後ろに回される。
互いの顔までの距離は徐々に縮まり、ついに優良と恵介の唇が触れ合った。
(つ、ついに…、僕は、あの奥さんと…キスを!!)
 恵介は、感動にうち震えていた。
何度も何度も、夢にまで見た憧れの人妻。小野田優良の柔らかな唇。
それが今、自分の唇と触れ合い、キスをしているのだ。
 そんな恵介の唇に、違う感触のモノが触れてくる。
それは、とうとう我慢出来ずに唇の隙間から出てきた優良の舌だった。
恵介の驚きをよそに、優良の舌は恵介の唇を舐め回し、
少し開いた隙間から舌を差し込み、ディープキスを仕掛けてきた。
恵介の興奮も一気に上昇して、優良の舌を絡め取り、吸い、唾液を交換する。
「はぁ、はぁ、んぅん、…ちゅ、んぉ、ぁん、ふんん……」
「ぁふ、ん、奥さん…、ちゅ、ちゅうううっ…」
「……ぷあっ! す、スゴい…、わたなべ…さん」
「ん、ちゅぅ、ちゅっ、奥さん…、渡辺『クン』って…呼んで、くれませんか」
「んはあっ! ぁあっ…! 渡辺クン、わたなべクゥンッーーー!」
 恵介は、優良に『渡辺クン』と呼ばれながら、
出逢ったばかりの頃果たせなかった熱い想いを、唇を通して伝えていた。
 優良にもその熱が伝わったのか、いつしか恵介の頭の後ろに手を回し、
粘着質な水音が響き渡る程激しい、恋人同士の様に濃厚なキスを交わしていた。


(なに、これ…? こんなの…はじめて……)
 恵介と濃厚な口付けを交わす優良の全身には、電流の様な快感が駆け巡っていた。
『オンナは、キスだけでもイクことが出来るのよ』
 以前、妹の梨香がそう言っていた時、そんな事ありえない、
きっと梨香がエッチ好きな体質だから、キスだけでもイケるんだと思っていた。
 恵介のキスは、テクニックや優良に対して注いでくれる愛情の度合いからいえば、
初めて契りを交わした時から、共にステップアップしてきた真には到底及ばない。
しかし今、恵介の唇、舌、高い体温の頬が触れる度、
優良の胎内にまで、甘い痺れと疼きが沸き上がり、胸は締め付けられる様に切なくなる。
それは、真の顔が脳裏に浮かぶ度、閃光が走り強くなってゆく。
ーーー罪悪感ーーー
 子供の頃から、親や先生の言いつけを守る優等生だった優良が、まだ味わった事の無かった感覚。
感じたとしても、それは、梨香に連れられてホストクラブに行った事や、
真以外の男に抱かれる夢を見た事など、他愛の無いものだった。
だが、これは違う。このキスは、真に対する明らかな裏切り。優良にとって、許されない禁忌の行為。
それを意識すればする程、全身が熱く火照り、胸が、子宮が疼くのだ。
唇を離して、恵介の頬に頬ずりする。陶然とした瞳を開くと、
視線の先には、自分の唾液でテラテラと光る恵介の唇があった。
再び吸い寄せられる様に、優良は唇を押し付け、舌を絡ませる。
ダメ、なのに……
いけない事なのに……
…………気持ちいいーーーー

 真とキスした時でも、腰が抜ける程感じた事はあるし、
キスするうちに、真を欲しくなる程、情欲が燃え上がった事はあった。
だが、絶頂に達する程のキスに行き着くには、
真の愛情に安心して、その『安心感』がブレーキになっていたのかもしれない。
 優良は今、梨香が言っていた言葉の意味を初めて理解できる気がした。
キスだけでイク為に、優良に足りなかったのは、『背徳感』と『罪悪感』なのだと……。

「は、…あ、ん、ぅん、…んんん……、んぁ。
………っんんんん゙ん゙ーーーーッ!!!」
 眩い光が、優良の中に居る真を白く塗り潰してゆき、
優良は初めて、キスだけで、絶頂に至った……


 唇を吸われながら絶頂に達した優良は、
初めて味わう快感の余韻に浸りながら、恵介の胸に寄りかかっていた。
恵介は、優良の肩を抱きながら、最初こそ彼女の変化に驚いたものの、
幸せそうな顔で意識を失っている優良の髪を撫でたり、スベスベの頬にキスを繰り返たりしていた。
 ふと視線を落とすと、シャツを押し上げ、クッキリと浮かび上がる大きな2つの膨らみ。
これまで、会う度に何度も盗み見てきた優良の巨乳が、今、至近距離にある。
しかも、先程の絶頂からの荒い呼吸に合わせて、上下に揺れている…。
 堪らなくなった恵介は、肩を抱いていた左手を、そっと優良の乳房へと滑らせた。
手に収まり切らない程の優良の巨乳に、恵介の指が沈んでゆく。
想像していた以上の柔らかさと弾力。感動と興奮から、自然と恵介の指に力が入る。
「…ん、…ぅん、はあ……」
 目を閉じている優良も徐々に呼吸が荒くなり、無意識に動いた左手が、恵介の左手に重ねられる。
振りほどかれるかと思われたその手は、逆にもっと強く、
優良自身の乳房に押し付け、捏ねまわす様に動いていた。
(…奥さん、もっと気持ちよくなりたいんだ……)
優良の反応にますます昂った恵介は、
左手はそのまま乳房を揉みつつ、右手で優良の手を掴むと、
盛り上がったズボンの股間部分に、その白く美しい指を導き、ゆっくり摩り始めた。
乳房の下に手を入れ持ち上げ、たぷたぷ揺する様に動かすと、
たっぷりとした重量感と、少し汗ばんだ下乳の湿り気が手に伝わってくる。
いよいよ直に胸を触りたくなった恵介は、シャツの裾を掴んでゆっくりと捲り上げる。
優良の引き締まったウエストと、可愛いおヘソが露になる。
無駄な肉が無いのに、女性らしい柔らかさを保った優良の腹部。
思わず伸びてしまった手が、優良の脇腹を掠めたとき、突然
「んぁああッ!!」と大きな声をあげて、優良が目を醒ました。
「わああっ!」
「…ぁん、…ん? 渡辺…クン? ……え!?」
 性感帯の脇腹を触られ、急に覚醒した優良は、何が起こっているのか暫く理解できず、虚ろな瞳で、
恵介の顔と、彼の両手の行き先を目で追い、また恵介の方を見る。
少し怒っている様な顔をした優良に、気まずくなる恵介。しかし、直後に
「もう、渡辺クンたら…。気を失った女性にこんな事したら、メ☆ ですよ」
と、瞳の奥に妖艶さを秘めつつ、悪戯っぽく微笑む。
「それじゃあ…、授業を再開します」


 リビングのソファーに座り、寄り添いあう2人の男女。
シャツを捲り上げられ、純白のブラに包まれた優良の左乳房が露になる。
その柔らかな乳房が、恵介の左手によって様々に形を変えていた。
恵介の愛撫で、すっかり熱を帯び、張ってしまった乳房を楽にするべく、
優良は自らの左手で、背中のホックを外した。
一瞬にして緩くなった優良の乳肉とブラの隙間に、恵介の指が入り込み、カップをずらす。
ついに真以外の男に優良のピンクの乳首が晒された瞬間だった。
乳房の大きさの割に小さな乳首は、精一杯自己主張する様に硬く尖り、震えていた。
優良のうなじに唇を這わしていた恵介の視線が、その白く美しい乳房と、
その先端でまだ綺麗なピンク色をした乳首を見た途端、鼻息が荒くなる。
親指と人差し指で、待ちわびて震える蕾を摘まみ、くりくりと弄くりだす。
優良自身の手で器用にブラだけが抜き取られると、
右手で、シャツの布地の上から指で優良の右の乳首を擦りながら、
同時に乳房をマッサージする様に揉み込んだ。
 左右の乳房と乳首へ、同時に感触の違う愛撫を施される優良は、また蕩けた表情になっていき、
いつの間にか、自分から恵介の股間を摩っていた右手に力が入ってしまう。
「うっ!」 「あっ! ごめんなさい!」
 慌てて手を離した優良に、乳房を弄びながら恵介は問いかける。
「奥さん…、いつも、こんな乱暴に扱ってるんですかぁ?」
「いいえ、そんなつもりじゃ…! 感じ過ぎちゃって、つい…って、いやだぁ…」
必死に謝りつつ、つい口から出てしまった言葉で、一気に顔が熱くなってしまった。
そんな優良に、意地悪な口調で恵介は続ける。
「それじゃ奥さんは、普段ご主人のコレを、どんな風に気持ち良くしてあげてるんですか?」
「…えええ!? あ、あの…、……手や…口や……、その…お……オッパイ、で……」
 その言葉で、恵介の眼鏡の奥の瞳がキラリと輝く。
「ぼ、僕まだ、お、オッパイで…して貰った事ないんです! 是非、勉強させて下さい!」
 調子に乗った恵介の勢いに負けて、つい「は、はい!」と優良は了承してしまった。

 まだ快感の余韻が残る身体をゆっくりと起こし、優良はソファーから立ち上がる。
まだ身体の感覚が戻りきらない為なのか、それとも恵介を焦らしているのか、
静まりかえるリビングに衣擦れの音だけを響かせて、優良はゆっくりとシャツを捲り上げていく。
 目の前に立つ優良の全身のフォルムを眺めながら、恵介の胸は期待に高鳴っていた。
ピッタリしたサイズのシャツが、途中ふたつの大きな膨らみに引っ掛かり、
シャツが乳肉を一緒に持ち上げた後、重力に従い乳房がプルルンと溢れ落ちる。
初めて全貌を表した優良の双乳は、大きいだけではなく形も整っており、
とても二十代後半とは思えない程、張りのある膨らみが
汗で艶やかに輝き、興奮で淡いピンク色にそまる肌が、呼吸に合わせて上下している。
 その情景に堪らなくなった恵介は、まだシャツが脱げず
手首に絡まっている優良の腰を掴んで、グイと引き寄せる。
「きゃっ!」
 優良の驚きに構わず、恵介は胸の谷間に顔を埋めグリグリと押し付ける。
「あ、ちょ、ちょっとぉ…渡辺クン……、待って」
 慌てて離れようとする優良だが、両手の自由が効かず、ただ上半身を揺する事しか出来ない。
胸の谷間から離れた恵介の顔が、上体を捻った優良の乳房へ、
硬くなった乳首が唇に触れた刹那、それをくわえ、強く吸引する。
「はぁああああっ!!」
堪えきれず、大きな喘ぎ声をあげて身体をくねらす優良。
舌先で弾かれ、歯で甘噛みされる度に、バンザイした格好の優良は、
手入れされたワキを晒したまま、妖艶に身体を揺らす。
恵介は、真も滅多に手を出さない優良のワキの下に舌を這わす。
ぴちゃぴちゃと音をたてて優良のワキを味わいながら、
唾液で濡れ光る乳首を、指で摘まみ、捏ね、潰し、引っ張った。
「んぅ、いやぁ、はんん、く、…ぁはっ、んん~~っ!!」
 自分の上で乳房を揺らして乱れる優良に興奮しながら、痛い程張りつめた股間の上に優良を跨がせる。
ズボン越しに、恵介の怒張が優良の秘部に擦りつけられ、腰を揺する度に、
自分の逸物と同じくらい熱い、優良の秘部の温度が感じられた。
 対面座位の体勢で、布地越しに互いの性器を触れさせているだけでも、
恵介は、今にも射精しそうな程の快感を覚えていた。
(奥さんのカラダ…、暖かくて、柔らかくて、いい匂いだ…、このまま…もう…)
 快楽に身をまかせ、パンツの中にそのまま射精しようとしていた、その時、
やっと手首からシャツを抜き取った優良の手が、恵介の頬を優しく撫でる。
「あ……」
 興奮に我を忘れかけていた恵介は、優良のしなやかな指の感触に自分を取り戻す。
「渡辺クン…。勉強熱心なのはイイけど、まだこの科目は後で。…ね?」
 荒い息を吐きならも、まだ『先生』を演じ続ける優良。
それが、優良自身の心に、今している行為を受け入れさせる事が出来る、唯一の口実だった。


「…それじゃ、……しますね…」
 恵介の前にひざまづいて、ズボンのベルトを外し、ジッパーをおろす。
優良の指が、パンツの上から股間を摩るだけで、恵介は快感の呻き声を漏らした。
そしてついに、優良の手でズボンとパンツが下ろされると、
今まで押さえ付けられていた恵介の逸物が、バネ仕掛けの様に勢いよく姿を現した。
 優良は、熱っぽい瞳を潤ませて、そそり勃つ恵介の幹に触れる。
(大きさは、真さんとあまり変わらないけど……、スゴく硬い。それに…、熱い…)
 感嘆の吐息を漏らしながら、何度も恵介の陰茎に添えた指を往復させる。
その余りにも淫靡な光景と気持ちよさに、恵介は快感に顔を歪ませ喘ぐ。
その表情を満足げに見上げながら、優良は、乳房や硬くなった乳首に恵介の亀頭をグリグリと擦り付ける。
我慢できずに、鈴口から溢れてきた液を乳房に塗りつけ、
大きな胸の谷間で優しく恵介の逸物を挟み込み、両側から押さえ付けながら身体を上下に揺すり始めた。
(これがパイズリ……。凄い…気持ち良すぎるーーー)
 これまで経験した事のない快楽が、恵介の脊髄を駆け上がってくる。
初めて肌をあわせた風俗嬢の娘や、愛妻るいの胸ではボリュームが足りず、断念していたプレイ。
優良の90センチ以上もある豊満な乳房だからこそ与えられる快楽。
加えて、きめ細かく滑らかな肌。羞恥心で赤く染まる頬と、上目遣いでこちらを見る潤んだ瞳に、
より一層恵介の下半身にゾクゾクとした感覚を与え、
先程、服越しに擦り付けた時に寸止めされた射精感が、早くも込み上げてくる。
優良も一心不乱に乳圧をかけ、ビクビクと脈動する恵介の陰茎を感じて、更に興奮が高まる。
(ああ…、渡辺クンの…スゴく、出したがってる……)
 恵介の射精が近い事を感じて、優良は更に陰茎を扱く速度を早める。
「ハァ、ハァ…、奥さん…僕、もう…射精ますっ!!」
 恵介の亀頭が、一際大きく膨れあがる。放出の前兆。
しかし優良は、ここで恵介の分身を口に含むのを躊躇してしまう。
(真さん以外のを、くわえるなんて……)
その間も、恵介の精子は、出口を目指して男根を駆けあがって来る。
そして、未だ悩んでいた優良の乳房の間から顔を出した恵介の亀頭から
勢いよくが飛び出した熱くて白い精液が、
優良の愛らしい顔や、美しい黒髪に降りかかり、白く汚していった…。














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