女5人冬物語 2

時刻(time):2022-06-09 00:39源泉(Origin):net 著者(author):admin
この話は続きです。はじめから読まれる方は「女5人冬物語 」へ 石川由香里はその日、黄色いハンカチをドアノブに付けて、相沢恵子と愛し合っていた。 「ああ~ん、先輩もう我

この話は続きです。はじめから読まれる方は「女5人冬物語」へ

石川由香里はその日、黄色いハンカチをドアノブに付けて、相沢恵子と愛し合っていた。
「ああ~ん、先輩もう我慢できない。早く恵子のおま〇こ触ってぇ~」

「焦らないの。美香さん達もハンカチ付けてたから、今夜は徹夜だよ。まだまだ先は長いんだから」
コンコン、コンコン・・・
玄関をノックする音が聞こえた。
「美香お姉さん達、帰ってきたんだ!」
恵子が裸のままで飛び跳ねるように玄関の扉を開けようとした。由香里は何かいつもと雰囲気が違うように感じ、慌てて恵子を制しようとした。
「ちょっ、ちょっと待っ・・」
ガチャ。
遅かった。恵子は勢いのまま扉を開け、その裸を外の人物にさらけだした。
「きゃああ」
その女性は高瀬美香でも佐藤一美でもなかった。初めて見る人物に思わずうずくまり、扉を閉めようとした。が、しっかりとドアノブを握られ
うずくまったままの恵子にはその者の侵入を阻止することはかなわなかった。
「今晩は、お嬢ちゃん。ここ石川由香里さんのお宅よね。貴女は誰?なんで裸なの?」
「貴女こそ誰なんですか?いきなり。ちょっと人の家に勝手に入らないでくださいよ」
突然の来訪者の無礼さに恵子は怒り、裸であることも忘れその女に詰め寄った。奥から服を調え由香里が出てきた。
「恵子、どなた?」
「きゃあー、会いたかったわ、由香里」
由香里が出てくるなり、その女性はズカズカと部屋に上がりこみ、いきなり由香里に抱きついてきた。
一瞬何がおこったかわからず恵子はあっけにとられていた。が、すぐさまハッと振り向きその女性の服を持って引き剥がそうとする。
「ちょっと何してんですか、おばさん」
とその時、恵子は由香里の口から女性の名前を聞いた。
「理沙・さ・ん・・・」
恵子は由香里の表情を見て、その場で動けなくなってしまった。由香里の目は今にも涙が溢れそうで、肩が少し震えていた。
「なんて幸せなの。あ~、本当に会いたかった。私の由香里」
理沙という女性はぎゅっと由香里を抱きしめながら、恵子の目の前で、由香里にチュッと軽くキスをした。
「どう・・・して」
由香里は必死で泣き出しそうになるのを我慢しながら、理沙に問いかけた。
「先週、アメリカから帰ってきたの。貴女の居所を探すの苦労したのよ。連絡先がわからなくなってるんだもん。でも友達やら家族の人に聞いて
ようやくここがわかったの。ところで、この子だ~れ?」
由香里はようやく我に帰り恵子のほうを見た。泣いていた。恵子は急いで服を着て帰ろうとした。
「ちょっと待って。恵子。理沙さんとは今はもう何もないの。誤解しないで」
恵子は無言で帰り支度をしている。そこへ追い討ちをかけるように理沙が言った。
「あれぇ~、由香里。私達、別れた憶えないよねぇ。貴女だって、私がアメリカに発つ時、いつまでも待ってるって泣きながら言ってたジャン」
「あれは・・・」
そんな理沙にキッと恵子が睨みつけた。
「おばさん、ちょっと図に乗らないでよね。貴女がアメリカかどこか知らないけど日本にいない間、先輩は私とたくさん愛し合ってたんだから」
「お生憎様。貴女のその大事な先輩を女にしてやったのはこの私なの。由香里に遊ばれてただけの小便くさいガキと私を一緒にしないでほしいね」
恵子はショックを受けたのか、その場でワンワン泣き出してしまった。
「理沙さん!なんて事言うんですか。理沙さんには悪いけど今私が一番大事なのは、この娘なんです!今日は帰ってください」
「ふん、今日のところは帰ってあげるわよ。でも由香里、さっきも言ったけど私は貴女と別れたつもりはないからね。また来るわ」
そう言って理沙という女性は部屋を出ていった。そのすぐ後に何も知らない美香と一美がやってきたが、その夜はスワッピングどころではなかった。

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