この話はつづきです。はじめから読まれる方は「同愛」へ
なんとか俺がリードしなくちゃならない。
だって、アンタが望んでいるのは、女王様のような相手。
今までの女たちはアンタがそんな性癖だなんて理解すらしようとしなかった。
でも、俺は違う。
理解してる。
分かってる。
なのに…。
駄目。
同じ。
そんな女たちと同じ。
俺はアンタの大きくてたくましいものにメロメロにされてしまった。
もう動けない。
気持ち良いところ全部に当たってる。
動くと失神しちゃう。
漏らしてしまう。
きっとバレてる。
アヘ顔さらして、本当は女王様じゃないってのがバレちゃってる。俺はだらしなくよだれを垂らしながら、なんとかアンタの様子を伺う。
見たくない。
がっかりしたアンタの顔。
見たくない。
でも、確認しなきゃ。
まだ、大丈夫なのか。そうでないのか。
すると、だらしなく口から垂れる俺のよだれを誰の手が拭った。
それから、よく頑張ったね、なんて言って俺を抱きしめてキスまでしてくれた。
なんだ…。
最初からバレてたのか。
俺は少し安堵したのとやっぱり俺なんかじゃ役不足だったのとで、なんだか悲しくなってしまう。
でも、そんな俺にアンタは優しかった。
今までにないくらいの濃厚なキス。まるで、俺をどろどろにしてしまうんじゃないかと思うほどにアンタは俺の唇や口を蕩けさせた。
それから、こう言った。
俺の気持ちが嬉しいって。今日は駄目だったけどまたやれば次は今よりもっと頑張れるって。