同愛2(終)

時刻(time):2022-05-31 23:24源泉(Origin):net 著者(author):admin
この話はつづきです。はじめから読まれる方は「同愛 」へ なんとか俺がリードしなくちゃならない。 だって、アンタが望んでいるのは、女王様のような相手。 今までの女たちはア

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「同愛」へ

なんとか俺がリードしなくちゃならない。
だって、アンタが望んでいるのは、女王様のような相手。
今までの女たちはアンタがそんな性癖だなんて理解すらしようとしなかった。

でも、俺は違う。
理解してる。
分かってる。
なのに…。
駄目。
同じ。
そんな女たちと同じ。
俺はアンタの大きくてたくましいものにメロメロにされてしまった。
もう動けない。
気持ち良いところ全部に当たってる。
動くと失神しちゃう。
漏らしてしまう。
きっとバレてる。
アヘ顔さらして、本当は女王様じゃないってのがバレちゃってる。俺はだらしなくよだれを垂らしながら、なんとかアンタの様子を伺う。
見たくない。
がっかりしたアンタの顔。
見たくない。
でも、確認しなきゃ。
まだ、大丈夫なのか。そうでないのか。

すると、だらしなく口から垂れる俺のよだれを誰の手が拭った。
それから、よく頑張ったね、なんて言って俺を抱きしめてキスまでしてくれた。
なんだ…。
最初からバレてたのか。
俺は少し安堵したのとやっぱり俺なんかじゃ役不足だったのとで、なんだか悲しくなってしまう。
でも、そんな俺にアンタは優しかった。
今までにないくらいの濃厚なキス。まるで、俺をどろどろにしてしまうんじゃないかと思うほどにアンタは俺の唇や口を蕩けさせた。
それから、こう言った。
俺の気持ちが嬉しいって。今日は駄目だったけどまたやれば次は今よりもっと頑張れるって。

嬉しかった。
だって、それはつまり、またしていいってことだから。またしてくれるってことだから。
だから、いまはアンタにリードされるのを我慢する。アンタが俺を気持ち良くするのを我慢する。
でも、いつかは俺がアンタを気持ち良くするんだ。俺がそう言うとアンタは嬉しそうに照れ笑いをした。

そして、また濃厚なキス。
アンタがゆっくり腰を動かす。俺も少しは慣れてきたけど、やっぱりまだ駄目。
アンタが早く腰を動かし始めるともう何だかよく解らなくなる。
まるで、ぐるぐると止めどなく廻る感覚。
でも、それが気持ち良いのは分かる。
次第にアンタが俺を犬の交尾みたいに後ろから犯し出す。
ああ、昨日の知らない女と同じだ。
昨日の女みたいに俺はだらしなく口からよだれを垂らし、泣きながら笑みを浮かべる。
たくましい雄に犯される雌。
いまはここ。
いまはまだここ。
でも、やっとたどり着いた。
ああ、好き。
大好き。
俺が一番アンタを愛しているんだからな。

つづく「同愛3」へ

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