僕が女の子になった理由(ワケ)。
そっと触れる君の手が僕の頬を温かくする。
ぎゅっと掴む君の腕に力を奪われ僕はすべてを任せてしまう。
君が僕に甘い口付けをする。
君の柔らかな唇。
君の舌先が僕の舌をいやらしく巻き込む。
シャツを剥がされ、素肌を露呈する僕。
君は悪戯に僕の乳首を玩ぶ。
ピクン、ピクンって僕が反応すると君は笑って僕の気持ちいい場所を何度も責め立てる。
君は僕に女性を求めた。
好きになったのは僕だから。
好きになって欲しいから僕は君に女であることを捧げる。
分かるかな?
シャンプー変えたんだよ。
髪も伸ばし始めた。
服も女の子みたいにした。
下着も君の好きそうなもの。
君が僕を必要としてくれるように努力する。
君は僕に必要だから。
僕が君に気持ち良くなって欲しいのに君は僕を責め立てる。
僕は何度も何度も君に真っ白にされた。
本当は男であることを教え込むように。
悲しいよ。
君が僕を責め立てる度に僕が感じるのは僕の男である部分。
いくら女の子みたいに感じてみせても結局、僕は…。
それに涙を流して僕は泣く。
すると、恐いくらいに怒った顔の君が居た。
それから、突然、君は僕を乱暴に押さえ付ける。
怖いくらいの力。
君は乱暴なキスをした。
そして、まるで、獣みたいに僕を犯し始める。
君のたくましいものが僕の中に入ってくる。
乱暴に無遠慮に。
僕は怖かった。
そんな君の態度が怖かった。
嫌いにならないで。
もう泣かないから。
嫌いにならないで。
僕の言葉なんて無視して君は僕を犯し続ける。
毎日、君のたくましいもので教え込まれた僕のお尻は、そんな恐い君にさえ媚びてしまう。
乱暴でも、無遠慮でも、愛が無くても、僕のそこは君の為にあるから。
僕のそこはどんな状況でも君を気持ち良くしようと媚びへつらってしまうんだ。
君のたくましいものが僕を犯す。
か弱い女の子みたいに。
あぁ…そんな。
君はどうして僕が泣いたか分かっていたんだね。
だから、君はか弱い女の子同然だと僕を乱暴に犯し続ける。
僕がまた涙を浮かべても、君は容赦しない。
さっきまでと違って僕が声を荒げているから。
自分らしく女の子らしく。
僕は君だけの女の子。
君が僕を女の子にした。
僕は君に気持ち良くなって欲しい。
でも、君は僕に気持ち良くなって欲しかったんだ。
ああ、君が望むなら、僕はどんな行為も受け入れよう。
君が僕を必要としてくれるから…。
つづく
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