浩司は結婚5年目の30才。ある休日の朝、1本の電話から妻に知られてはいけない関係が始まった。
『はい。もしもし。あぁ綾乃ちゃん。久しぶりだね』
電話の相手は妻の妹、綾乃ちゃんからだった。綾乃ちゃんは今年女子大生になったばかりだ。
『お姉ちゃんいる?』
『今日はお姉ちゃんは仕事でいないんだ。』
『お姉ちゃん。最近、携帯の番号変えたみたいだから…。』
『そうなんだ。間違い電話が多くなって先週変えたばかりなんだよ。まだ連絡してなかったのだね。』
『まぁたいした用事じゃないからいいよ。また電話するよ。ねぇ浩司さん。スポーツカー買ったんだって。いいなぁ。一度乗せて欲しいなぁ。』
『あぁいいよ。綾乃ちゃん今日暇ならそっちまで行ってあげるよ。高速を使うと2時間かからないし。今日は嫁さんの帰りが遅いみたいだしね。』
『えぇ本当に。嬉しいなぁ。』
浩司は、綾乃ちゃんの住むアパートに向かった。アパートに到着すると今にも雨が降る天気になってきていた。
『綾乃ちゃん。久しぶりだね。半年ぶりだね。ちょっと大人っぽくなったかな?』
『えぇ全然変わってないよ。』
『綾乃ちゃん。家から貰い物のジュースだと思って1ケースもってきたけど、ごめん。これ酎ハイだってよ。』
『いいよ。酎ハイだったら飲めるよ。そこに置いて』
突然、『ゴロゴロ』と大きな雷の音が響いたの同時に、綾乃ちゃんが驚いて浩司に抱きついた。
つづく
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