「お願いします優良さん!この通りです!」
「や、やめてください、渡辺さん。とにかく頭を上げて」
土下座せんばかりの勢いで優良に頼み込む渡辺と、彼を前にして困惑気味の優良がいる。
「こんなこと頼めるのは優良さんしかいないんです!」
「わ、私もできれば協力してあげたいんですが・・・」
事は数日前、渡辺に体位の手ほどきを優良がしてあげたことに発する。
その後、るいとのSEXで成果のあった渡辺だが、こうなると他の体位も試してみたくなった、
練習相手として考えられるのは優良だけだったが・・・
「やっぱりこの恰好に抵抗ありますか・・・いやありますよね」
渡辺がチャレンジしてみようと思うのは後背立位。
所謂、駅弁スタイルの背中合わせバージョンである。
女性を持ち上げたまま挿入するという姿は男の自尊心をくすぐる。
別に亭主関白を気取りたいわけでもない渡辺だが、多少の見栄からこの体位をやってみたかった。
「えぇ・・・まあそれだけじゃないんですが」
「え?」
「えっと・・・その・・・笑わないでくださいね?」
「勿論ですよ、人にものを頼む時に笑うなんて教師失格ですから」
「本当ですか?ウソだったら怒りますよ?」
「信用してください優良さん」
渡辺が優良の目を見てまっすぐな瞳を向けると
「・・・わかりました」
優良も納得したようにうなずいた。
そこから長い沈黙があった。そして優良は意を決したような顔で
「私は・・・るいちゃんより・・いです」
言おうとしたが、最後の方がしりすぼみになり渡辺にはよく聞き取れなかった。
「はい?えっと最後の方が聞こえなかったんでもう一度お願いします」
「だ、だから・・もいんです」
「え?もい?えっと意味が・・・」
「だから!私はるいちゃんより重いんで参考にならないんじゃないかって!」
逆ギレしたかのような大声で叫んでしまったことに気づき
「や、やだ私ったら」
紅潮した頬を両手で隠すようなそぶりを見せる優良に
「・・・ぷっ」
思わず渡辺は吹き出してしまった。それを優良は目ざとく見つける
「あ、あ~!笑わないって言ったのに!」
「す、すいません。いやバカにしたんじゃないんですよ?ただ、ちょっと可愛かったんで」
「も、もうそんなこと言ってごまかそうとしてますね?」
「違いますよ。というか、あまり変わらないと思うけどなぁ」
「違うんです!るいちゃんの方が若いというのもありますけど、基本的に私は・・・その・・・」
「まあ、肉付きはいいですよね」
「も、も~!気にしてるんですからねっ!」
「い、いや・・・褒めたつもりなんですけど」
ぽこぽこと痛くないパンチを繰り出してくる優良を見ながら渡辺は可愛いなと思った。
そして、優良を好きだったかつての自分を思い出した。
「そ、それじゃあいきますよ?」
「は、はい」
その後、宥めすかして優良の機嫌を直した渡辺だが、何とか協力を取り付けることに成功した。
そして今、渡辺は優良の後ろに立って思う
(えっと・・・実はトンデモないこと頼んだんじゃあ・・・)
前回の時や今回も初めは優良に対して性的な感情を抱くことはなかった。
だが、さっきのじゃれ合いに似たやりとりで、優良の中に女性を見てしまった渡辺は冷静ではいられなかった。
かつては好きであり、今でも綺麗だとは思う女性が自分の目の前で背中を向けている。
渡辺が手を挿し込みやすくするためであろう、その足は無防備に開かれていた。
一度意識してしまうと、その足の細さやうなじの白さ、女性らしい丸みを帯びたラインを意識してしまう。
薄手のブラウスにデニムのスカートと洒落っ気のない格好だが、優良の匂いたつような色気の前にはその姿すら魅惑的に見える。
(優良さん・・・)
思わず惹かれるように優良の背中へ歩みを進める渡辺だが
「・・・渡辺さん?」
あまりにも渡辺が動かないことを不審に思ったのか優良が振り向いた。
その無垢な瞳と聞くものを落ち着かせる穏やかな声に目が覚め、渡辺は自らを省みて恥じる。
(いけない、いけない。何を考えてるんだ僕は)
頭を振って雑念を振り払い、優良に微笑みかける
「ちょっと考え事してました。じゃあ、失礼します」
「ど、どうぞ」
変なやり取りだなと、一人ごちながら渡辺は背後から優良を抱きあげる。
触れた太ももの柔らかさに一瞬心を奪われそうになったが
「・・・ん!!」
「きゃ!」
持ち上げるのには成功した・・・が
それまで散々優良に重いと言われてきたこと
故に、そんなことはないと示すため軽々と持ち上げてやろうという心遣い
そして自分が力持ちであることを優良へ示したいという見栄
この三つの要素が重なった結果、渡辺は必要以上の力で優良を持ち上げてしまった。
つまり
「きゃあ!え?ちょっと渡辺さん?」
優良は渡辺にすっぽりと抱きすくめられるような形になり、両足は大股開きという言葉がふさわしいほど開かれてしまった。
「す、すいませんすいません!力を入れすぎたみたいで!」
予想外のことに驚いたのは渡辺も同じ、いやそれ以上だったかもしれない
密着することで分かる優良の体の柔らかさ、髪から漂う甘い香り、際どいところまでめくられたスカートから出た白い内腿。
どれもが渡辺の男を刺激し、しかし理性はそれを抑えようと必死で渡辺の心中は混乱を極めていた。
「えっと・・・うわ!・・・すいません!・・・あれ?」
自分より慌ててる人を見ると逆に落ち着いてしまうもの
(そ、そうよね、渡辺さんが変なことするわけないわよね)
足が開かれたときは渡辺に乱暴されるんじゃないかと一瞬不安になった優良だが、渡辺の混乱っぷりを見て思い直す
「ふふっ、慌てなくていいですよ」
「くそ・・・この・・・はい?」
「落ち着いて渡辺さん・・・ね?」
「え~と・・・・はい」
優良の言葉で何とか落ち着きを取り戻した渡辺だが、落ち着くとともに、自分が優良に凄い格好をさせていることに今更ながら気付く。
(うわ・・・凄い格好・・・)
下半身に血液と興奮が集まるのを感じるが
「あの渡辺さん?」
「ひゃい!」
不埒なことを考えていた反動で、声が上ずってしまう渡辺だった。
そんな渡辺に優良はくすりと微笑みかけて続ける
「とりあえず腕の力をもっとぬいて?」
「あ・・はい・・・えっと続けていいんですか?」
こんな格好をさせてしまった時点で終わりじゃないかと思ってた渡辺は聞き返すが
「もう、渡辺さんは何をなさりに来たんですか」
笑いかけながらこう返されては続け無い方がいけないことのような気にさえなった。
「えっと・・・これくらいですか?」
「ん・・そう・・・それくらいが私は苦しくないです」
「お尻をおへそで抱える感じで・・・ちょっと体重かけますね?」
グッと腹と腰に優良の重みがかかり、密着度が増す。
「そうそう上手いですよ。それにしてもカラダを鍛えてるんですね?」
「いや、これくらい普通ですって。それに重いなんて言ったら落ち込みそうだし」
「何ですって!?」
「冗談ですよ、軽い軽い」
「もう・・・本当かしら」
一見和やかに会話している二人だが、
(それにしても柔らかいなぁ、いい匂いだなぁ)
(あ・・・渡辺さんも胸板は固いんだ。何だか真さんに抱かれてるみたい。それに男の人の匂いって独特で・・・)
心中では別のことを考えていた。
「え、えっと、じゃあ動いてみますか?」
渡辺の胸の内に身を委ねて安心を感じてしまった自分を振り切るように、優良は少し頬を紅潮させて言った
「え?・・でも」
「少しは動いてみないとバランスのとり方とか分かりませんよ?」
ためらう渡辺を促す優良だが、渡辺がためらうのは別な理由からであった
(マズイ・・・治まりそうもない・・・)
優良のカラダに触れ続けた結果として、当然のように渡辺のモノは怒張していた。
(こんなに固くなったのって独身の時以来・・・あ~、当たり前か、その時の対象である優良さんをこうしてるんだもんなぁ)
(って分析してる場合じゃないよ!)
「ほらほら、早く動いて?」
(だから、そんなに思わせぶりなセリフはやめてください!)
(仕方ない出来るだけ触れないように)
「よ・・・っと・・・」
優良を腹の上に乗せるようにして上下させる。慎重に、できるだけ触れる部分を少なくして。
体重が腹にかかって少し苦しかったが、直接触れるよりはマシ、と思ってたのだが
「渡辺さん?本気出してませんよね?」
「え・・・ええ・・まあ」
「練習だって本気でやらないと本番では実力を発揮できないんですよ?」
(だから『本番』とか言わないでくださいよ!)
優良の天然っぷりを普段は微笑ましく思う渡辺だったが、この状況では逆に恨めしい。
もう誤魔化すのも限界なので、渡辺は逆ギレ気味に強硬手段に出た。
「あっ・・・」
ジーンズ越しでも分かるほどの熱さを持った股間を優良の尻に一瞬押しつける。
「こんなになってるから激しく動くのはムリです」
「すいません、優良さんはマジメに頑張ってくれてるのにこんなになっちゃって」
優良が黙ってるうちにまくしたてて、渡辺はこの天国のような地獄を終わらせるつもりだった。
「だからもうこれで終了って・・・うわっ!?」
急に股間に柔らかな感触が走り、言葉が途切れる。
見れば、優良が後ろ手に渡辺の股間をまさぐってした。
「え・・・・あの・・・何を?」
混乱する渡辺の声を聞いて、やっとハッとした表情で優良が手を離す
「ご、ごめなさい!」
「いえ・・・その・・なぜ?」
困惑の余り単語でしか言葉が出てこない渡辺だった。
「えと・・・その・・・熱かったから」
「はあ・・・」
「熱くて硬かったから・・・その・・・触ってみたくなって・・・」
「えと・・・」
ボソボソと話す優良に言葉を返せない渡辺だったが、
(あれ?それって真さんと比べてってことだよな?)
そう思い至ると自尊心と興奮が湧き上がり
「きゃっ!また!?」
「すいません、すいません!」
更に大きくなったモノを優良の太ももに押しつけることになった。
そんな一時の狂騒が収まったころ
「あの・・やっぱりこれで終わりに」
しませんか?と続けるつもりだった渡辺の言葉は
「いえ・・・続けてください」
優良のきっぱりとした宣言に遮られた。
「でも・・・・いいんですか?」
しばしの躊躇の後に、色んな意味を込めて渡辺は尋ねる。
「ええ・・・続けて、ください」
短く答える優良の顔は渡辺からは見えなかったが、髪の陰から見える頬は紅潮していた。
「じゃあ」
「お願いします」
渡辺も覚悟を決めて頷く。優良の真意は分からないが、この練習を続けたいのは渡辺の偽らざる気持
ギッ、ギッっとフローリングの床がきしむ。
今度は股間が当たらないようになどと遠慮することはなく渡辺は腰を振っていた。
腕に力を入れて優良の足が開くのも構わず、持ち上げて腰を振る
「はっ!・・・はっ!」
激しい運動に息が切れる。だが苦しいとは思わない
「ふっ・・・んっ!」
同じように息を弾ませる優良が胸のうちにいる限りは。
まるで股間を擦り付けるような渡辺の腰つきだったが、優良もそれに応えるように腰をうねらせる。
普段は清楚な優良がこんなに妖艶な姿をベッドでは見せていると思うと、渡辺は興奮と、微かな嫉妬を覚えた、
その思いを込めるように腰を激しく突きあげる
「はぁ・・・はぁっ!・・優良さん!」
渡辺の思わずこぼれた声にも優良は答えていた。
いつしか、優良の手は自分を支える渡辺の手に重ねられていた。まるで、自ら股を開くように。
「もっと!もっと激しく動いて!」
「いい、いいですっ!」
優良の言葉は渡辺の動きを褒めているのか、それとも。
(まだだ・・もう少しこれを続けていたい)
渡辺は腰を振りながら考える。
それが、るいへの裏切りと頭の隅分かっていて尚、止めることはできなかった。
「あの・・」
そうして出た渡辺の答えは
「これの向かい合わせの体位も試してみたいんですが、いいでしょうか?」
しばしの沈黙の後、優良は答える。
「・・・ええ」
渡辺の方を振り向かないで応えた優良のうなじはうっすらと汗をかき、頬のように紅潮していた。
慎重にソファーに優良を下ろした渡辺は乱れた息を整える。
息が治まったころ、優良は渡辺の方を振り向く。
瞳はうるみ、上気した顔を渡辺に向ける。
動きが激しかったからであろう、少しほつれた髪すら色めいていた。
そして、優良は渡辺を誘うように両手を広げた。
思わずソファーに押し倒したくなるのを押さえながら渡辺は正面から優良を抱く。
背中越しとは比較にならないほどの柔らかさと鼻腔をくすぐる女性の匂い。
それを堪能しつつも気持ちを取られないように優良を持ち上げる。
優良も渡辺にすがりつくように両手を回して抱き締めた。
「ほぅ・・・」
持ち上げた時に優良から漏れ出た吐息が渡辺の耳をくすぐった。
「じゃあ、動きます」
渡辺は優良の返事も聞かずに動き始める。
今度は遠慮もなく優良に腰を打ちつける。
ばふっばふっと洋服同士がこすれ合い、優良のスカートもめくれあがる。
着衣越しでもわかる熱い股間のこわばりを優良へと押しつけるような動き。
しかし、優良は嫌がるどころか、自らも腰を押しつけてくる。
「打ちあわせる」という言葉がふさわしいほどの腰を押しつけてくる。
そしてうねるように回転させて男を奥へと誘う。
また、両腕は渡辺の体に絡まるように回され、相手を逃がそうとしない。
様園に、そして情熱的に優良は全身で男を求めていた。
(優良さんはこんなに激しいんだ!)
驚きとそれすらも覆い隠すほどの快感が渡辺の頭を痺れさせる。
「はっはっ」
荒い息を優良の耳へと吐きかけながら渡辺は腰を動かす。
優良の顔は見れない。見ると即座に押し倒してしまう気がした。
だが、そんな二人の均衡は優良の一言で崩れた。
渡辺の耳元でささやかれた言葉によって。
「はぁ・・いい・・真さんよりいい・・」
もしかするとそれは渡辺の都合のいい幻聴かもしれなかった。
だが、遅かれ早かれ渡辺は行動に出ただろう。
「きゃ!」
一度は座らせたソファーに再び、しかし今度は押し倒した。
そのまま体重をかけて優良を押さえつけ、上着をはぎ取る
先程までの動きで半ば以上乱れていた上着は簡単に渡辺の侵略を許した。まるで今の優良の本心を代弁するかのように。
「ダ、ダメッ!」
優良の制止にも渡辺は耳を貸さない。
いや、女性経験の少ない渡辺にも分かっていた。
(あの「ダメ」はいいってことだよね)
それに何より、まさに夢にまで見た優良の裸身を目の前にして引き下がれるほど渡辺は枯れてなかった。
眩しいほどの白い素肌に豊かな胸。
ブラジャーを押し挙げんばかりの膨らみに渡辺は手を伸ばす。
「うあ・・・」
渡辺の喉から思わず感嘆の声が漏れる。
その胸はるいより大きいにも関わらず、張りや弾力はるいと同じかそれ以上だった。
愛撫というより好奇心が手を動かした。
ふよふよと自らの動きに従って胸が形を変える。
「っく・やぁ・・・ダメェ」
しかし、押されるだけでなく押し返しても来る。
「渡辺さん・・やめて・・・」
しかし、優良の制止は渡辺の性欲をかきたてるだけだった。
「んっ・・ダメ!・・あぁん!」
揉むほどにその素晴らしさが分かり、余計に手を動かしたくなる。
一揉みごとに優良の抵抗する手が弱くなっていった。
(もっと・・・もっとこの胸を触りたい)
そんな思いが渡辺を動かし、優良のブラジャーをめくり上げた
「んぁぁ!」
はぎ取る時に乳首を擦ったのか優良がのけぞる。
だが、渡辺はそんなことも気にせず優良の胸を掴みあげた。
ブラジャー越し以上の柔らかな感触が手に伝わる。
乳房の周りを撫でまわし、その頂きに触れる。
「んうぁ!」
乳首は固く尖っていた。
(優良さんも興奮してる!)
その思いに背中を押されて渡辺は優良の乳首を口に含んだ。
「はぁぁん!」
ひときわ高く優良から声が上がる。
だが、乳首を口に含んだ渡辺はそれを気にしなかった。
(甘い・・・)
乳首をくわえながら渡辺は一人ごちる
(汗・・いやそれともおっぱいがでてるのか?)
そんなことを考えながら、甘い味と匂いを堪能しながら舌を動かす。
乳輪をなぞり上げ、固く尖った乳首を下で転がすと
「やっ・・あっ・・ダメ!」
と優良が抵抗を見せたが、渡辺が乳首を甘噛みすると
「んぁぁぁぁ!」
と一際大きな声をあげたのけ反りおとなしくなった。
乳首を口に含みながら、渡辺の手は下へ下へと進む。
ほっそりとした脇腹、逆にふくよかな感触のお腹を越して、ついにスカートの中へと侵入した。
「ダ、ダメ!そこはダメ!!」
優良はこれまで以上の抵抗をみせるが、力ない腕で渡辺の掴んでも、逃げ場のないソファーで身をよじっても渡辺に捕まるのは時間の問題にしかならない。
「あっくぅ!」
そして当然のように渡辺の指がショーツにかかった。
「濡れてる・・」
思わず渡辺は呟いた。
「やっ、ダメぇ!」
変わらず優良は身をよじるが、渡辺の耳に届いてはなかった。
(優良さんが僕の指で濡らしてるんだ!)
興奮と共に、優良の指を弾いて渡辺は手をまさぐりいれる
優良の愛液で濡れたショーツは凹凸が浮き出ている。
意外に濃い恥部の叢の奥に固いしこりを見つけた。
迷わず渡辺は指でしこり上げる
「やぁぁ、ダメェ!!」
抵抗も忘れて優良が腰を跳ね上げ、思わず渡辺も指が外れそうになった。
しかし、体で優良が跳ねるのを押さえつけ、執拗にその固い豆を擦りつけつづけた
「んぅぅ!やめてぇ!」
「ダメ!だめぇ!」
「もう・・・これ以上は・・・」
次第に優良の抵抗が弱まり、渡辺の指に身を委ねるどころか腰を合わせるような動きすら見せた。
機を見て渡辺はショーツをずらし指を膣に入れる。
「熱い・・・」
そこは火照りと湿り気と引き込まれるようなうねりがあった。
「いいっ・・いいのぉっ!」
優良は指を入れられたことも気づかず腰を振っている。
(このへんかな?るいちゃんはここなんだが)
渡辺は膣の上のザラザラとした部分~Gスポットを探す。
るいより深めの中指のが第二関節ほど入ったところにそれはあった。
「んぁぁぁ!そこっ、そこだめぇ!」
今までにない切羽詰まったような声を優良は漏らす。
しかし、渡辺は容赦ない動きでその部分を擦り上げた
「ひくぅ・・はげしっ・・だめぇ!」
腰を浮かして渡辺の愛撫を受け入れる優良。
その身はのけ反り、その顔は快楽しか映してなかった。
指がふやけるほどの愛液を秘所から溢れさせ悶える。
憧れだったふいとを感じさせてる喜びが渡辺の手をさらに激しくさせた。
「ダメッ!渡辺さんで・・・イっちゃう!!」
「イク、いくぅぅぅ!!」
びくんびくんと跳ねるように痙攣して優良は達した。
動きが収まり、引き抜いた渡辺の指にはべっとりと優良の愛液が絡まっていた。
イった反動で動けなくなった優良の服を脱がすのは簡単だった。
その後自分も脱ぎ全裸になって優良の横に立つ。
「優良さん・・・」
まだ荒い息を吐いてごけない優良を見て渡辺は思う
(綺麗だ・・・)
清楚な優良しか知らなかった渡辺には今日の淫蕩とも言える優良は驚きだったが、そのどちらも綺麗だと思った。
その思いがかつては抱いていた、そしてるいと結婚することになってからは封じていた、渡辺の心の枷を外しかけていた。
かつては言えなかった、そして自分も妻帯した今となってはより言ってはいけない言葉。
「優良さん・・」
その言葉を言うのは今しかない、もしかすると自分に勢い付けたいだけかもしれないけど、とも思いながら渡辺は言葉を紡ぐ
「優良さん・・・僕は僕は・・・あなたが」
「ダメ」
しかし、その渡辺の言葉を遮ったのは動けないかと思われた優良だった。
「それを言ってはダメ」
今までの喘ぎでも拒絶でもない、澄んだ泉の様な優良の言葉と音色が渡辺の心に染みいった。
「わたしには真さんがいます」
そして渡辺の目を向ける。その瞳はそれまでのように官能に魅入られた瞳ではなく、澄み切っていた泉のように渡辺を映していた。
「貴方にもるいちゃんがいます」
その言葉と態度に心にあった興奮が消えてゆくのを渡辺は感じていた。
(ぼ、僕は・・・調子に乗ってなんてことを)
(優良さんは快く相談に乗ってくれただけなのに調子に乗って)
「くっ!」
自分にいたたまれなくなった渡辺は服を担いでその場から去ろうとした・・・が。
ひし、とその腕に確かな感触があった。
誰か、は考えるまでもない。だが、何故か、は考えても分からなかったので振り向く。
渡辺が振り向いたのを確認して手を離した優良は前を変わらぬ口調で続ける。
「でも・・・・」
「今だけ・・・今だけはるいちゃんを忘れることはできますか?」
その言葉を渡辺の脳が理解するより先に優良の言葉は続く
「そして今だけ・・・真さんを忘れさせてくれますか?」
「んぅぅ・・・ぷぁ」
返事より先に体が動いた。
渡辺は優良の唇をふさぎ、舌をねじ込む
「んぅぁ!」
じゅるりと熱い口内に侵入し、舌を互いに絡ませる
優良も拒むどころか、渡辺の舌に自らのモノを絡め、むさぼり、吸い上げる。
じゅるじゅると卑猥な音をたてて互いの唾液を吸い合う二人の姿は夫婦の営みより濃厚に見えた。
互いに、吐息と唾液と口には出せない感情を交えながらの口づけは一分以上に及ぶが
「ぷぁぁ!」
遂には唾液の銀の橋を造りながら離れる。
見つめ合う二人の瞳は互いにうるみ、渡辺の瞳の中の意思を悟った優良は無言でうなずいた。
「じゃあ・・いきます」
右手を自分のモノに添えながら優良の秘所へと狙いを定める渡辺。
そこは探すまでもなく濡れて光り、入れるまでもなく渡辺のモノに吸いついてきた。
「うぁ・・・」
思わず言葉の漏れる渡辺だが、意を決して腰を進める
(ついに・・・ついに僕は優良さんと)
丹念に味わうようにゆっくり腰を進めるつもりだったが
(うぁ・・引き込まれる!?)
気がつけば根本までずっぽりと差し込んでいた。
「んぁぁぁぁ!」
遅れたように優良がのけぞりながら叫ぶ。
深く埋まったまま優良の膣のうねりを楽しんでいた渡辺だが、ふと、目のあった優良が
「フフ・・一つになっちゃいましたね」
と悪戯っぽく笑ったところで我慢が限界となり動き始めた。
「あっ、あっ、あん!」
渡辺の前後に合わせて優良の体と胸が揺れる。
るいとは比べ物にならないその胸の揺れも今の渡辺には楽しむ余裕がない。
「やっ、奥まで・・・きてるぅ!」
正常位で組み敷くような体勢で上から優良に腰を打ち込む
「は、はげし・・・すぎ!」
胸をわしづかみにして、たまに乳首を擦りながらピストンをつづけた
「ダメ!・・・胸は・・ダメェ!」
だが、渡辺も内心切羽詰まっていた
(優良さん・・・気持ち良すぎる!)
止まってる時もうねっていた膣は動きだすと、渡辺のモノを絞るように締め付けてくる。
突いては奥が見えず、引いては戻されるような膣の動きに、渡辺は自分が動いてるのか動かされてるのか判然としない。
だが、気持ちよさは本物で動きを止めることはできなかった。
「・・・っく!?」
そして、それまでの興奮からか絶頂が予想外に早く訪れるのを感じた。
(ダ、ダメだっ!もうちょっと優良さんの中を楽しみたいのに!)
そう思うが腰は止まらない。
「はっはっは!」
いやむしろ射精をするために早くなる。
尻の穴に力を入れてギリギリまで粘ったが、
「くぅぅ!」
限界になったところで強引に優良の中から引き抜いた。
「やぁぁ!?」
思わぬ渡辺の行動と膣の擦れた快感に優良は声を上げる。
その優良に向けて渡辺は自らの精を放った。
びゅくびゅくと勢いよく優良の豊かな裸身に降り注ぐ精液。
だが、優良はぽかんとした表情で
「あ・・・・」
と声を洩らすだけだった。
(優良さんに失望させてしまった!)
渡辺は深い絶望にとらわれそうになるが、射精までは止められなかった。
一分近く精を吐き出し、ぐったりとなった息子を握りながら渡辺は焦ったように言う
「あ、あの優良さん!」
だが、何を言ったらいいのか分からず言葉が止まる。
そんな渡辺に優良はクスリと笑って
「今日は大丈夫な日だから・・・中でも良かったのに」
と艶然とほほ笑みながら言った。
「・・・」
しばし、優良の言った言葉が脳に届かなかった渡辺だが
「えっとそれって!?」
勢い込んで尋ねると
「ええ・・・まだできますよね?」
ほほ笑みながら返す優良の表情に、渡辺は自分のモノが固さを取り戻すのを感じた。
「その前に綺麗にしないといけませんね」
(そうだよな、思い切り僕のをふりかけちゃったし)
「じゃ、じゃあティッシュを・・・うぁ!」
動こうとした渡辺のモノを優良が掴んでいた。
「え・・・あの・・・優良さん?」
「コ・コ。綺麗にしないと」
「え?カラダじゃなくて?・・うぁ」
思わず渡辺の声が跳ねたのは、優良がおもむろに渡辺のモノを舐め出したことに他ならない。
じゅるりじゅるりと卑猥な音をたてて、渡辺のモノについた精液を優良は舐めとってゆく。
「う・・・うぁ・・」
膣とはまた違った感触、しかし膣と同じくらい熱く気持ちのよい感触に思わず腰が動く
「ふふ・・んちゅ・・・くちゅ」
そんな渡辺の反応に気をよくしたのか、優良は微笑むとさらに舌を動かしてきた。
「あっ・・・優良さん・・はっ」
思わず女性のような声を出しながらも渡辺は優良の愛撫から腰を離せない。
「ふふっ・・・腰が動いてますよ?気持ちいいんですか?」
「出したばかりは敏感で・・・くっ」
「うふっ・・かわいい」
(優良さん、Hの時はこんなになるんだ)
清楚な優良からは思いもつかない顔を見た渡辺だが、より一層優良への思いが強くなる。
(僕も・・・僕だけの顔を見せてほしい)
渡辺がそんなことを考えてる間にも優良の舌は進む。
側面を舐め上げ、カリの裏まで丁寧に掃除し、亀頭を鼻でくすぐる。
「・・・んっ」
そしておもむろに渡辺のモノを口の中に頬張った。
「うぁっ!」
極力声を出さないようにしていた渡辺だが、思わぬ優良の口動に驚きを隠せなかった。
(熱い・・・まるで膣の中みたいだ)
(それに舌が・・動いて)
快感に思わず前のめりになる。
優良は、舌全体で亀頭を転がしながら、舌先を尿道にねじ込んできた。
(え?)と渡辺が思う間もなくずずずっ!と音をたてて優良は尿道に残る精液を吸い上げ始めた。
「うぁぁぁぁ!」
思わず腰を突き出す優良だが、それでも口を離さず吸い上げ続ける。
左手で渡辺の尻を固定し、右手で玉袋をやわやわと刺激しながら吸い続ける優良。
ぶばっずりゅと豪快とも言える音をたてて優良は精液をバキュームしていく
「あ・・くぅっ!」
残った精液と更に新たな精液を吸い上げられるような感触に渡辺は頭が白くなりかける。
もう一度ここで出したい、という心の奥から湧き出る感情を無理に抑え込み渡辺は腰を引いた。
ちゅぽんと間抜けな音をたてて、唾液でてらてらと光りながらもくろぐろと隆起した渡辺のモノが優良の口から抜ける。
不思議そうな顔をする優良に渡辺は意志を込めて言った。
「次はあなたの中で」
優良は微笑んで亀頭にキスをして言った
「きて・・・ください」
優良の柔らかな腰を掴み、自らのモノを挿し込んでいく。
「ん・・んぁ・・ふぅ」
ずりっずりっとじわじわ差し込み根本まで差し込んだ。
また優良の中を思いきり貪ろうとする欲望を抑え込んで、渡辺はじっくりと腰を動かし始めた。
「ふっ・・・ふぁ・・いい」
優良の中はさっきと同じく濡れてうねり渡辺のモノを食い締めてくる。
(こ、このままじゃあさっきと同じ・・・そうだ!指を入れた時の)
渡辺は優良の腰を持ち上げ、浅い部分に亀頭を擦りつける。
二度・三度としたところで、突然優良が腰を跳ね上げ
「んぁぁぁぁ!!」
と一際大きな声があげた。
(ここだ、ここが優良さんのGスポットなんだ)
勢いづいた渡辺は重点的にその部分を責める
「ダメ・・・そこグリグリされると・・おかしくなる・・・ダメェ!」
悲鳴に近い声を上げて喘ぐ優良。
膣も先程以上にうねるが、今度は渡辺の方に心も体も余裕があった、
「さっきは僕が先にイっちゃいましたから・・・今度は優良さんがイってください」
Gスポットを突くだけでなく、たまに奥深く挿し込み、腰を回転させる。
「あはぁ!・・奥まで・・・固いのきてるぅ!」
髪を振り乱していやいやをするように首を振る優良。
ほつれた髪が、姿が艶めかしい。
(もっと、もっと優良さんを乱れさせたい!)
その思いが更に渡辺の行動を加速させた。
「あひぃ!」
胸をわしづかみにして、力を入れて揉みあげる。
「ダメ・・今おっぱいさわられたら・・はぁん!」
右の乳首を口に含んで舌先で転がす傍ら、左の乳首は左手でシコる。
「ちくび・・・ちくびだめぇ!・・・いいのぉ!」
腰を叩きつけるように振ると、優良の膣は痙攣ぎみに震えた。
「ダメ・・・イっちゃう・・・私だけ・・・イっちゃうぅ!」
「イってください優良さん!・・・イって・・イケ!」
トドメとばかりに子宮奥まで突きさした瞬間、優良の膣がそれまでにない震えを起こした。
身をのけぞらせ、腰を跳ね上げ渡辺と密着させ、渡辺にしがみつく。
「イク・・・イクゥゥ!!」
ビクビクと渡辺を跳ね上げんばかりに大きく痙攣しながら優良は達した。
これまで以上にうねる膣に放出したい欲求を押さえながら、渡辺は優良に埋めたままそれを味わっていた。
「はぁ・・はぁ・・・」
三分ほど荒い息を吐いた優良の呼吸が整ってきたころ渡辺は声を掛ける
「優良さん・・・僕にしがみついてきて可愛かったですよ」
「ば、ばか・・・」
赤くなって顔を反らす優良の髪を撫でつけながら、渡辺は耳元で囁く
「もういいですね?じゃあ動きますよ」
「え?待って!まだイったばかりで・・・その・・」
しかし渡辺は優良の反論を遮りながら言う
「それに、さっきの復習もしないと。しっかり捕まっててください」
「え?それって!・・・きゃぁぁ!」
優良の両足を担いで、腰に力を入れて持ち上げる。
「うっく」
先程までの激しいSEXで渡辺も消耗していたが
(ここで・・男を見せないと!)
何とか歯をくいしばって持ち上げる。途中から優良も縋りついてくれたため何とか姿勢を保つことができた。
「こ、これって」
「そう、さっきまでやってた対面立位です」
つい30分ほど前にしたときと同じ姿勢、しかし、今度は互いに全裸だった。
「お、下ろして!」
「ダメです。復習は大事なんですから。教師の僕が言うこと信じられませんか?」
「そ、そういう意味じゃなくて・・・んぁぁ!」
優良の反論を腰の動きで封じる。
いつ落ちるか分からない恐怖と興奮が体を敏感にさせているのか反応も激しかった
「それに、優良さんは気持ちいいんじゃないですか?」
「な、何を・・・」
「さっきから僕の足にまで流れてくるくらい濡れてますよ?」
「や、やぁぁ」
「それに、気づいてませんか?自分から腰を動かしているのに」
「・・・」
赤面して黙りこむ優良。
(フェラの時のお返しのつもりだったんだけど・・・やりすぎたかな?)
少し不安になって渡辺が覗きこむと優良は、おずぞずと顔を上げた。
「いじわるしないで・・うごいてぇ」
赤面して潤んだ瞳が渡辺を貫く
(まったく・・・優良さんには勝てないなぁ)
心で降参のポーズをとり、しかしせめて外面は格好よく「ハイ!」と笑って答えた、
腕に込めていた力を一瞬だけ抜く。
腰にずしんと全体重がかかりよろめきそうになるがこらえる。
下がった優良の尻は渡辺の腰に乗る形になり
「あ・・はぁぁ!」
奥深くまで挿し込まれた優良は舌を突き出し腹の底から絞り出すような喘ぎを上げた。
「奥まで・・・子宮の奥まで・・・つぶれちゃう・・・」
みっちりと渡辺のモノが差し込まれ、体の中心を縫い止められるような感覚に優良は陥る。
「太いのが・・・ささってるぅ・・・」
息をするだけでも圧迫感が押し寄せ、しかし、心地よい痛みが下腹部を這いあがってくる。
「きもち・・きもち・・いい・・・」
だが、その感触に優良が慣れ始めたころ、再び渡辺は姿勢を持ちなおす
「あ・・・ん?」
まるで好物をお預けにされたように不満そうな鼻声を上げる優良だが、
「んぅぅ!!」
再び腰を落とされ、快楽に沈む。
それを二度・三度と繰り返す。
「ダメ・・だめぇ!」
「こんなに深くまで入れられたら!」
「渡辺さんの型が付いちゃう。渡辺さんのモノになっちゃう!」
快感に涙を流しながら優良が叫ぶ。
「なって・・・なってください!優良さん僕のモノに!」
(これからも)という言葉を飲み込みながら、しかし思いは込めて渡辺は腰を振る。
「ダメ、ダメなのに・・・きもちいい!」
そして、優良も渡辺の思いに応えるように腰の動きを合わせた。
ずりゅずりゅと卑猥な水音を立てて二人は交わり続ける
「うっく」
渡辺の腰に甘い刺激が走る。
「優良さん・・も、もう」
渡辺は射精が近づいてきたのを告げる。
「わたしも・・・だから」
「ええ・・・一緒に」
どちらともなく二人は唇を合わせる。
舌を絡め、唾液を交換しながら互いを貪り合う。
先程のフェラで残っていた自分の精液の味がするが気にならない。
優良の口の全てを飲み干し、そして自分の全ての唾液を流し込んだ。
ぷんと汗と愛液と精液の混じった匂いが鼻を突く。
耳からはじゅぼじゅぼといやらしい音と、パンパンと肌が叩き合うリズミカル直人、そして優良の断続的な喘ぎがはいる。
渡辺は互換の全てを使って優良とSEXしていた。
「ぷぁ!」唾液の橋を作りながら二人は離れる。
渡辺はラストスパートをかけるべく優良の腰を抱えなおして激しく上下させた。
「あ・・・はぁ・・・はげしっ・・」
豊かな胸を揺らしながら優良が喘ぐ。
渡辺に縋りつくように密着して自らも腰を押しつけるように落とす。
「子宮・・つぶれちゃう・・・でも・・いい!」
「ふとい・・ふといの奥まで・・・くる・・くるぅ!」
押しつけられた胸がつぶれる。二人の乳首がこすれ合う
「あは?!?また大きくなった。刺して深くさしてぇ」
「優良さん!も、もう・・・」
最後の瞬間まで我慢しようとした渡辺だったが、耳元でささやかれた優良の言葉
「あはぁ・・・いい・・・渡辺さんとスるの・・いい・・・」
これが契機だった。
「うあぁぁぁ!」
悲鳴のような叫びをあげて渡辺は達した。
びゅくびゅくと二度目とは思えないほどの精が迸る。と、同時に
「イク・・イっちゃうぅぅ!!」
優良ものけ反りながら絶頂を迎える。
ビクビクと体と膣を痙攣させて達した。
「あはぁ・・・いっぱい・・いっぱいでてるぅ」
「おくまで・・・渡辺さんので・・あふれてるぅ・・・」
「あたたかい・・・あぁん・・・まだでるんだぁ・・・」
「ぜんぶ・・・ぜんぶうけとめてあげる・・・」
渡辺にしがみつきながら優良は幸せそうにつぶやいていた。
腰も抜けるような放出の快感が終わるとどっと疲労がきた。
「・・・・っと」
支えきれなくなる前に慎重にソファーに優良を降ろす。
そのまま渡辺は優良に覆いかぶさる。
ずるりと硬度を失った渡辺のモノが優良の中から抜けて、栓を開けられたように入りきれなかった精液があふれ出た。
「ふぅ・・ふぅ・・・」
激しい息を吐く渡辺には胸の舌の優良の温かなぬくもりが心地よかった。
だが、いつまでもそうはしていられない。
身をはがすような思いで意を決して優良から離れた渡辺は、ティッシュを片手に撮る。
そのまま自らの後始末を済ませ、優良の体を拭いていった。
荒い息をは生きながら目を閉じている優良に意識があるかは分らない。
だが、胸や脇を拭くときはムズがるような甘えるような声をあげた。
(可愛いな)
お世辞ではなく本心から渡辺は思う。と、同時に
(これで・・・終わりなんだよな)
その現実が胸を刺す。
分かってはいる、頭では理解していることだが、優良との激しいそしてこれまでで一番気持ち良かったSEXが忘れられない。
その思いが、未練が口に出た
「また練習お願いしてもいいですか?」
優良は聞いてるハズもない独り言、それでも言わないではいられなかった・・だが
「ハイ」
気がつけば返事があった。
意識がないと思われていた優良はいつもと変わらぬ慈愛に満ちた頬笑みで渡辺を見ていた。
その意外な言葉と今の優良の姿とが結びつかない。
理解するのに少し時間のかかった渡辺だが、ようやくその言葉の意味に気付いて
「ハイ!」
と笑顔で返事を返した。