それが、この前高校の時からの友人が家に遊びに来たとき、ちょっと違う感覚を感じた。友人の明宏は、前から僕の妻の麻美を可愛いとか好みのタイプだと言っていた。僕も、悪い気はしなかった。麻美は自慢の嫁だし、麻美が褒められて優越感を感じたりしていた。
麻美は、24歳だ。結婚して1年なので、まだ新婚の気持ちも抜けていない。僕の4つ年下なので、とにかく可愛いと思っている。身長も小さいし、体重も軽いのだと思う。その分胸も小さいけど、ロリっぽい見た目にはマッチしていてそんなところも可愛らしいなと思う。
この前明宏が遊びに来たとき、食事の後に少し飲んだ。僕も麻美も普段は家で飲むことはほとんどないのだけど、飲むこと自体は好きな方だ。
このときの麻美は、短パンを穿いていた。ホットパンツみたいに短いやつではないが、ソファに座ると太ももがあらわになって結構セクシーだなと思う感じになった。僕は、楽しく話をしながらも、明宏に麻美の太ももを見られているようで落ち着きのない気持ちになっていた。
そんなとき、筋肉の話になった。明宏は自転車が趣味で、結構引き締まった体をしている。そんな彼が、脚の筋肉の話をした流れで麻美が彼の太ももを触った。
『すごい! カチカチだね。これって、力入れてるでしょ?』
驚いた顔になっている麻美。
「まだだよ。力入れるとこんな感じ」
そう言って、明宏が力を入れるような仕草をする。
『わっ、もっと固くなった! すごいね、ムキムキなんだね』
そう言って、麻美が明宏の太ももをさすったりつついたりする。
「まぁ、自転車乗ってるとこうなるよ」
明宏は、まんざらでもない顔で言う。彼は、別にイケメンでもなんでもない。優しそうな雰囲気だけど、女性にモテるタイプではないと思う。こんな風に麻美に褒められて、すごく嬉しそうだ。
『でも、私も結構筋肉あるんだよ。昔、陸上やってたから』
そんな風に言いながら、足に力を入れる麻美。明宏が、麻美の太ももを指で突くようにする。
「ホントだ。結構固い」
明宏は、意外そうな顔をする。
『でしょ〜。ふくらはぎも固いんだよ』
そう言って、麻美が明宏にふくらはぎを触らせる。彼は、今度は指で突くのではなく手のひらで撫でるように触っている。
「こっちのほうが固いね。まだ、走ったりしてるの?」
明宏が質問すると、
『全然。歩くくらいだよ』
笑いながら答える麻美。明宏は、まだ麻美のふくらはぎをさするように触っている。僕は、麻美の生足を触られていることに、ドキドキしていた。嫉妬のような感情が湧き上がっていた。
すると、明宏はやっと麻美の足から手を離した。
『明宏さんは、筋トレとかしてるの?』
麻美がそんな質問をすると、
「少しね。こんな感じかな?」
そう言って、力こぶを作る彼。意外にたくましい腕だと思う。
『すご〜い! 固いね』
麻美が、驚きながら彼に力こぶをさする。明宏は、わかりやすくドヤ顔になっている。そして、Tシャツをまくりあげて腹筋も見せ始めた。クッキリと割れている訳ではないが、割れているのはわかるくらいの腹筋だ。
『割れてるね!』
麻美は驚いた顔で言う。そして、彼の腹筋を手の平でさすり始めた。
『固い! カチカチだよ!』
麻美は、本当に驚いた顔だ。僕が筋肉とは無縁の男なので、余計にそう思うのかもしれない。麻美は、さすり続ける。僕は、麻美が他の男の体に触れていることに激しく動揺してしまっていた。
明宏は、まんざらでもない顔で腹筋を触られ続けている。すると、
「麻美ちゃんの腹筋は? 結構割れてたりするの?」
明宏が質問すると、
『プニョプニョだよ。腹筋なんて、とっくになくなっちゃったよ』
と、麻美が答える。そして、シャツをまくりあげて腹筋を見せた。ヘソがあらわになり、結構際どいところまでシャツをまくってしまっている。明宏は、許可も取らずに麻美の腹筋を触り始めた。
「ホントだ。でも、女の子らしくていいんじゃない?」
明宏は、麻美の腹筋を触りながら言う。
『そうかな? くびれもないし、デブだよね?』
麻美は、割と真剣な顔で言う。明宏にお腹を触られていることは気にならないみたいだ。僕は、この状況に言葉も出ない。強い嫉妬と焦り。こんな感情は感じたことがない。
「そんなことないって。ガリガリだと見てて心配になるし。これくらいのほうが、全然いいよ」
明宏は、そんなふうに言って麻美のお腹から手を離した。その後は、そんなことなんてなかったみたいに普通の会話に戻る。でも、なんとなく明宏の目つきがいやらしい感じになった気がしてしまう。
麻美の太ももを、舐め回すような目で見ている……そんな風に思ってしまうようになった。その後も、普通に会話は続く。でも、なんとなく麻美と明宏の距離が縮まったように思えてしまう。より親密になったような感じの会話だ。自分がこんなにヤキモチ焼きだなんて、あまり考えたことがなかった。
そして時間も遅くなり、明宏は帰っていった。すると、麻美がいきなり抱きついてキスをしてきた。驚く僕に構わず、舌を差し込んでくる。こんな風に彼女の方から積極的にキスをしてくるのは、あまり記憶にない。
麻美は、荒い息遣いのままキスを続ける。こんなに興奮気味の彼女は珍しいと思った。そして、僕も舌を絡めて濃厚なキスを続ける。
『雅くん、すぐ来て……』
そんな風に言いながら、服を脱ぎ始めた彼女……。僕は、自分も服を脱ぎながら、麻美の腕を持って隣の寝室に移動する。ベッドにもつれるように倒れ込み、またキスをし始めた。小ぶりな胸が僕の体に当たってきて、その柔らかさにドキドキしてしまう。
『雅くん、もう……入れて』
麻美は、恥ずかしそうに言う。僕は、興奮状態になりながらも、コンドームを装着し始める。無計画に妊娠させるのは、良くないと思っているからだ。もう少し二人の時間を楽しんだあとで、子作りをすればいいと思っている。
そして、僕はコンドームをつけると麻美に覆いかぶさっていく。ペニスを押し付けると、湿った音がした。薄暗い中で彼女のアソコを見ると、暗いのに濡れているのがはっきりと分かる。もう、濡れていると言うよりもあふれてきている感じだ。僕は、そのまま腰を押し込んでいく。
『うぅっ、雅くん好き』
麻美は、気持ちよさそうな声で言う。僕は、すぐに腰を動かし始めた。麻美は、僕に抱きつきながら可愛らしい声であえぐ。麻美の膣の中がすごくうねっているのを感じる。締め付けながら、搾り取るような動きをする膣……。僕は、まだ少ししか動いていないのにイキそうになってしまう。
そして、ふと思った。麻美がこんなにも興奮して濡れているのは、明宏のせいではないかと……。あいつと触りっこしたことで、麻美は興奮してしまったのではないか? そんな事を考えてしまう。
強い嫉妬の感情の中、腰を動かし続ける。あいつに触られて、興奮してしまった麻美……。もしかしたら、あいつとのセックスを想像していたのだろうか? そんなことを考えると、嫉妬と怒り、泣きそうな感情も湧いてくる。
僕は、そんな気持ちを振り払うように腰を激しく振る。でも、振り払う前に、あっけなくイッてしまった……。あまりに早い射精に、僕は謝った。情けないなと思う……。
『平気だよ。雅くんも興奮してたんだね』
いたずらっぽく言う麻美。僕は、雅くんもという言い方が気になってしまい、そのことを質問した。
『明宏さんにお腹とか触られて、ドキドキしちゃったの。ごめんね』
麻美は、あまり悪びれる感じなくそう言った。僕は、正直に嫉妬したことを話した。
『そうなんだね。嫌な気持ちになった?』
麻美は、少し申し訳無さそうな感じで言う。僕は、嫌な気持ちにはなっていないけど、何故かドキドキしたことを伝えた。
『雅くん、いつもより早かったもんね。興奮したんだね。変なの』
麻美は、楽しそうに笑っている。僕も、どう答えていいのかわからず、曖昧に笑った……。
なんとなく、この事があってから僕の中で考え方が少し変わった感じがある。もともと嫉妬深い方だったともうけど、嫉妬が興奮に変わるような感覚……。今まで経験したことがない感覚だった。
そして、麻美もそんな僕のリアクションが面白いと思ったのか、セックスのたびに明宏のことを持ち出すようになった。
『お腹触られてるとき、その下に子宮があるとか考えたら、キュンキュンしちゃったんだ。ごめんね。もっと触ってほしいって思ってた』
麻美は僕に正常位で責められながら、興奮した声で言う。僕は、あいつに抱かれることも想像してたのかと聞きながら腰を動かし続ける。
『してた。明宏さんに抱かれるの、想像してた。うぅ、あぁ、ダメ、雅くん気持ちいいの。すごく興奮してる』
麻美は、そんな風に言いながらとろけたような顔になっている。こんな発情したような顔を見るのは、以前にはなかったことのような気がする。
僕は、明宏に抱かれる麻美を想像して、あっけなくイッてしまった……。
『雅くん、愛してる。変なことばっかり言ってごめんね』
麻美は、荒い息遣いのまま謝ってきた。僕は、気にしてないよと言った。
そして、シャワーを浴びたあと、ベッドに寝ながら話をした。本当に明宏とセックスをしてみたいのかと……。
『え? それはダメだよ。関係が壊れちゃうでしょ?』
麻美は、そんな言い方をする。関係が壊れないのであれば、してみたいと言っているようなものだ。僕は、その事も聞いた。
『えっ? ……やっぱり無理だよ。明宏さんとそんなことしちゃったら、その後どうやって接したらいいのかわからなくなっちゃうもん』
麻美は、そんな風に言う。僕は、してみたいとは思っているの? と聞く。
『それは……うん。興味ある……』
麻美は、きっぱりと言い切った。僕は、衝撃を受けていた。こんな風に聞かれて、素直に興味があると答える麻美……。強い嫉妬心と興奮のようなものが湧き上がる。自分でも、この感情が何なのかよくわからない……。
「だったら、全然知らない人なら平気?」
僕は、気がついたらそんなことを聞いてしまっていた……。
『えっ!? ……うん。それなら平気かな?』
麻美は、迷ったあとにそう答えた。僕は、心臓が口から出てしまうのではないかと思うくらいにドキドキしながらも、じゃあやってみる? と聞いていた。
『……うん』
麻美は、モジモジと恥ずかしそうにうなずいた。
麻美との新婚生活は、文句のないものだったと思う。一緒にいるだけで楽しいし、セックスも不満なんてなかった。それなのに、こんな事になっている。僕は、良いのかな? と迷いながらも色々と調べ始めた。
すると、すぐに寝取られというジャンルにたどり着いた。そういうのがあるということは知っていたが、こんなにもジャンルとして成立するくらいに流行っていることは知らなかった。そして、そういう趣味の人の掲示板やSNSがあることもわかった。
僕は、掲示板なんかで旦那さんが奥さんを他人に抱かせている画像や動画を見て、今まで感じたことがないくらいの興奮を感じてしまった。オナニーを始めると、びっくりするくらい早くイッてしまったし、精液の量も驚くほど多かった。
僕は、寝取られ性癖なんだなと気がついた。今まで自覚なく28年生きてきた。そのまま知らなければよかったような気もする。でも、僕は掲示板で単独男性を探し始めた。
麻美の情報は年齢くらいしか書いてないのに、募集のメールはたくさん届いた。何となく、需要と供給のバランスが崩れているのを感じる。そんな中、気になるメッセージを見つけて何回かやり取りをした。
直人さんという45歳の会社を経営している社長さん。写真も添付されていたが、優しそうな感じの男性だ。イケメンとかそういう感じではないが、清潔感があって好感度が高そうなルックスだ。
僕が気になったのは、奥さんが嫌がることはしないとか、場所はホテルのスイートを用意するとか、そんな内容だった。メッセージの多くは、ただやりたいだけというのが透けて見るようなものばかりだった。そんな中で、直人さんのメッセージは誠実そうな感じが伝わってきた。
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