夜間の高速バスは静かだ。
長い距離の移動に疲れ誰もが寝ている。
そんな中だからこそ出来る“行為”があった。
くちゃ…くちゃ…
照明もごく小さな豆電球に落とされた車内は、走行音以外は寝息ばかりが聞こえる。
そこに耳に届くか届かないかの粘着いた小さな水音は、同乗者たちの眠りを妨げる事はなかった。
夜間バスに乗って直ぐに結衣は眠ってしまった。
走り出してどれくらいたったかは分からない。
ふと違和感を感じて意識が浮上したのだ。
閉めた窓のカーテンの外は相変わらず暗く、車内も乗客達は寝静まり薄暗いままだ。
(……え…っ?)
足が肌寒いと夢うつつに思っていた結衣だが、それよりも驚く衝撃に緊張した。
誰かの指が結衣の恥ずかしい場所を触っている。
「…っ!?」
ハッと目を見開いて横目で隣りを探れば、いつの間にか知らない男が座っていた。
捲られたスカートの内側で、ショーツ越しに結衣の恥部を触っている。
あまりに突然降りかかった状況に頭が真っ白になり、咄嗟の悲鳴の声も上げられなかった。
(…や、ヤだ…ウソでしょう? こんな所で痴漢なんて…どうしよう…っ)
結衣は怯え震えた。
だが、それも直ぐに違う震えに変わっていった。
指でぐりぐりとクリトリスを刺激されてしまい、こぼれそうになった声を唇を噛み締めて防ぐ。
痴漢をされているのに、結衣の体は淫らにも素直に反応してしまっていた。
あまりの羞恥に結衣は俯いて目蓋を強く閉じる。
トロトロと愛液が奥から滲み出てきて、ショーツが湿っていくのが分かる。
そのショーツをずらして入ってきたごつごつとした指が、ヌルリと膣に潜り込んできた。
「……っ」
声が出せない代わりに拒否の意味で首を振る。
だが、反応しきっている結衣に説得力などなかった。
男には痴漢をされて感じる淫乱な女にしか見えない。
結衣が声を上げないのをそう取って、男は更に指を潜り込ませる動きを止めはしなかった。
ぐちょ…くちゅ…
愛液で濡れた膣を差し込まれた指でぐるぐると回される。
ザラつく場所も擦られて、思わず結衣は指を締め付けた。
(…あっ…あぁっ…)
蠢いた指がヌルリと出て行き、愛液でたっぷり濡れた指でクリトリスを優しく擦られる。
結衣はヒクヒクと強張るように腰を震わせた。
男は大胆にも結衣のショーツを太腿までずり下ろしてしまう。
抵抗しなきゃと思うのに、結衣の手は肘掛けを握り締めるだけだった。
(…あぁ…っ、こんな…私…どうして抵抗しないの…?)
混乱している結衣の肩を男は抱き寄せた。
太腿に留まっていたショーツを足首まで滑り落とし、片足から抜かせて太腿を大きく広げるように肘掛けに乗せてしまう。
大きく足を開いたとてつもなく淫らな格好に、恥ずかしくてたまらず身を捩る。
しかし肩を抱いていた手に胸を揉まれ、走った気持ち良さに力が抜けてしまった。
「……っ、ん…」
大きな指がゆっくりと結衣の胸を揉んでいく。
脱力してしまった足間に滑り込ませた指は、しとどに濡れた場所に触れてくる。
結衣は嬌声をとかした溜め息を吐いた。
(…ああ…だめ、触らないで…っ)
しかし男の指は再び結衣へと侵入してきた。
くちゅ…くちゅ…、と膣が音を立てて指を飲み込んでいく。
親指でクリトリスを弄られながら、潜り込ませた指で膣を掻き回されてしまう。
服越しに乳首を摘んでひねられても、結衣はただ震える息を吐くしか出来なかった。
くちゅくちゅ…くちゅっ
2本の指で何度も膣の内壁を擦られる。
静かな車内にその音が響いているような気がした。
誰も起きないで。
お願い、気付かないで。
(こんな恥ずかしい私に気付かないで…)
「……っ、…っ」
細く吐き出される熱い息が、ピストンに強弱をつけられるうちに、徐々に浅く早くなっていった。
掻き回すように指を動かされ、結衣はクリトリスを熱く疼かせる。
(だめ…イきそう…っ)
まるで結衣の限界を察しているかのように、男の指は官能的な動きを増していった。
そしてとうとう結衣は絶頂へと上り詰めてしまう。
「…っん、んん…ッ」
イく間際の膣を指で嬲り続けられ、結衣はもう我慢が出来ず、熱く昇っていく高まりを受け入れた。
体を硬直させて、結衣はあっけなく知らない男の指でイってしまったのだ。
ヒクヒクと下半身が快楽の名残りに小さく痙攣する。
声を堪えていたせいで乱れた呼吸を、肩を震わせながら必死で整えた。
ぬちゃ……
掻き回されて、すっかりとろけてしまったアソコから指を引き抜かれる。
薄暗い中でもその指が愛液でぐちょぐちょに濡れているのが分かった。
(ああ…っ、どうしよう…チカンされてるのに感じちゃうなんて…)
泣きたいほど恥ずかしくなり、結衣は涙で重たい目蓋を瞑った。
ヌル…ヌルン…
けれど直ぐに、剥き出しのクリトリスを撫でられ、出そうになった悲鳴を飲み込んだ。
慌てて男の腕を掴んで首を振るが、まだ興奮した様子の彼は止めてはくれない。
また膣に指を入れられ、今度は焦らすようにゆっくりと、しかしたっぷり愛撫される。
(…ああっ…いやぁ…)
結衣はそのまま、トイレ休憩のあるサービスエリアに着くまで、男の指で何度もイかされ続けた。
サービスエリアに着いた時、結衣の下半身はトロトロに溶かされていた。
運転手の声で起きた乗客と一緒に結衣のアソコに悪戯していた男が出て行く。
結衣も力の抜けた足でふらふらとバスから降りた。
掻き回され続けたアソコはびちょびちょで、スカートで隠れているが足にも垂れている。
早くトイレに行ってこの愛液を拭きたかった。
―グイッ!
「えっ!?」
強い力で腕を引かれたかと思うと、結衣はあの男に建物の暗がりに連れ込まれてしまった。
真夜中のサービスエリアは、自販機やトイレなどからの明かりから離れてしまえば、人目には分からない場所などいくらでもある。
結衣が連れ込まれた場所も、滅多には気付かれはしない。
「んっ…んー…っ」
結衣は背後から羽交い締めされ、口を塞がれた。
スカートを捲られてショーツを下げられる。
そして濡れた蜜壺に熱く硬い塊を押し付けられ……。
―ズプ…ッ
「んんんむぅーっ!」
結衣の膣に見知らぬ男のペニスが挿入された。
濡れてぐちゃぐちゃだった場所は、ぬるん、と簡単に肉棒を奥まで迎え入れてしまう。
(…あぁ…嘘っ、おっきぃ…)
頭が真っ白に弾ける。
膣を広げて深く割り入ってきたペニスは、軽くイってしまうほど気持ち良かった。
知らない男に後ろから犯されている状況だというに、結衣の膣は熱く興奮している。
両手で腰を掴まれ、ガツガツと乱暴に膣を擦られた。
「ん…っ、ん……むっ、あっ…いやっ…いや…」
―ビュルルルッ!
腰を叩き付けられ、そのまま中で射精されてしまった。
堅い肉棒が膣内でビクビクと跳ねながら、熱い精液を出しているのが分かる。
(うそっ…中に…中に出されちゃった…)
中出しされながら荒い呼吸をしている私は、なんて下品な女なんだろう…。
(でも…気持ちいい…)
結衣の引き結んでいた唇がほころび、甘い呼吸を喘ぐようにこぼす。
イっても勃起したままだった肉棒でピストンを再開され、結衣は堪らず膣を締め付けた。
グチャッグチャッ
ズプズプッズプンッ
(いや!もうやめてっ!)
(もっと奥に来て!)
(抵抗できないぐらい乱暴にして!)
「あ…あぁ…っぁ…ああぁっ!」
「……―ウ…ッ!」
「はうっ!んんっ!いやぁああ!イっ…くっ!!」
ピストンをする度に子宮をガツガツ突かれ、乱暴に胸を揉まれながら結衣は達した。
お尻や太腿を痙攣させてイく結衣の膣に、男は2度目の中出しをする。
(あ…また出されて…)
だがそれさえも、今の結衣には気持ち良かった…。
バスが深夜の高速を走る。
再び乗客は眠りに落ち、薄暗い車内は寝息しか聞こえない。
男がどの席に座っているのか、寝ているのか起きているのかも分からない。
けれど結衣は、疲労から垂れてくる精液も気にならずに泥のような深い眠りに落ちていった。