タケルはいかにも生意気そうな少年であった。サッカーが大好きで野球も好きでテレビゲームも好き。勉強よりも遊ぶことに夢中な彼は世間知らずで無教養で礼儀もわきまえない。
乱暴者で目上の人に対しても敬語が使えず、あまつさえ自分の方が格上だと思っている始末。
だが、それでもそんなタケルに良い所が1つある。それはルックスが良いことだ。目鼻立ちはキリッとした出で立ちでスッキリとしっかりとしている。だが、それでいて黒々と丸い瞳と少し赤らんだ頬はどことなく可愛らしい顔付きだ。一見してそれはタケルを少女だと思わせるほど。そして、まだ成長途上で出来上がっていないタケルの身体がそれをよりらしく見せ、その稀なる美貌はもはや男の物とは思えないほどの物であった。
彼の事を知らない者は必ず誰もが彼を美しくも可愛い少女だと思うだろう。ただ、すぐに彼の乱暴な素振りに皆、アレは彼女では無く彼なのだと気付くことになるのだ。
タケルはその行動や性格でたった唯一タケル自身で良い所であろうそれを台無しにしてしまっている。美貌を含む可愛らしい顔付き。スポーツマンである故に引き締まった身体だが、その未発達なボディにはまだまだ柔らかさが多く残っている。
(いまなら間に合う。いまだからこそ間に合わせられる)
そんな願望と妄想に駆られた男は自宅のマンションの扉を開ける。開いた扉を真っ直ぐ行って今度はリビングのドアを開けた。
「・・・やぁ、タケルくん。待ったかい?」
そこには両手両足をロープで縛られ、口をビニールテープで塞がれ、革張りのソファーに寝かされたタケルの姿があった。
彼の意識はハッキリとしており、刺すような瞳で部屋に入って来た男を見ている。口を塞がれ、鼻で息をするしかないためか少々、鼻息が荒い。
「ふふふっ、怖がることはないよ。これは君にとってプラスになることだ。愛らしく可愛らしい女の子になることはね・・・」
そう言って男はおもむろにタケルの上へと覆い被さった。
つづく
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